米製油各社の株式、幹部の買いが2000年以来で最高-原油下落を想定

米製油各社の経営陣による自社株の購入が 2000年以降で最高になっている。この流れを受けて投資家の間では、原油相場 下落で各社の利益が押し上げられ、過去10年で最大の下げとなっていた株価が 持ち直すとの見方が広がっている。

法人顧客500社の内部関係者による売買動向を分析する会社、ワシントン・ サービスのデータによると、製油10社の幹部による自社株の購入額は5月、200 万ドル(約2億1500万円)に上り、売却額の倍だった。ロイトホールド・グル ープが集計し、アーガス・リサーチが公表したデータでは、購入額の平均は過去 8年で最高になった。今年3月以前の内部関係者による自社株購入額は毎週、売 却額を下回っていた。

原油相場が40%上昇して製油各社の利益を圧迫し、S&Pの石油・ガス加 工業者の株価指数が42%安と、少なくとも1995年以来で最大の下げとなってい たところに、内部関係者の自社株購入が優勢になってきた。ブルームバーグのデ ータによると、キャクストン・アソシエーツ、シタデル・インベストメント・グ ループ、ルネッサンス・テクノロジーズといったヘッジファンド各社も、製油株 が今後上昇するとの見方を強めた取引を行っている。

ハリス・プライベート・バンクのジャック・アブリン最高投資責任者(CI O)は「現時点で製油株を購入している人々は皆、原油相場の下落を見込んでい る」と述べた。ブルームバーグのデータによると、ハリス・プライベート・バン クは時価総額で米製油最大手のバレロと同3位のテソロの株式を保有している。

ブルームバーグのデータによれば、米製油業者全体の利益は第1四半期に 98%減少した。各社とも原油相場の上昇をガソリンや暖房油、ジェット燃料の価 格の引き上げで埋め合わせられなかった。

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