ドイツ証券の新村氏:原油先物は短期的に150ドルまで上昇も

ドイツ証券事業法人営業部の新村直弘ディ レクターは23日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、サウジアラ ビアのジッダで開かれた石油産油国・消費国会合について、「価格抑制の実効性 に関しては不透明」とし、ニューヨーク原油先物価格が短期的には1バレル150 ドルまで上昇する可能性もあると指摘した。インタビューでの主なコメントは 以下の通り。

石油産油国・消費国会合の結果をどう評価するか:

「予想通り。印象としては、増産を決めたサウジアラビア一国ががんばっ たという感じだ。他の石油輸出国機構(OPEC)諸国との不協和音もあるよ うで、価格抑制の実効性に関しては不透明。価格高騰の要因は、新興国のエネ ルギー消費の増大に供給が追いついていないことだ。産油国の努力だけでは効 果は限定的だ」

サウジ原油増産方針の影響とOPEC諸国の生産能力:

「きょうの市場に限って言えば、増産を好感して原油先物価格は下がるだ ろう。しかし、産油国でも増産余力があるのはサウジとイランぐらいだ。他の OPEC諸国は増産するためには設備投資の必要もあり、サウジのようにすぐ に増産に踏み切る体制が整っていない」

中国石油製品値上げの影響:

「2001-08年までの原油価格の高騰の背景には、中国をはじめとする新興 国政府が企業に補助金を与えることで、需要増加への促進材料となった。今回、 中国は国内価格を引き上げ、補助金を削減する方針を打ち出した。他の新興国 でも同様の事態が起これば、需要減少の可能性もある」

今後の原油相場の見通し:

「足元は、サウジの増産で若干の下落余地がある。しかし米欧では、石油 製品の生産が頭打ちのなかで火力発電用燃料の需要が強いため、製品の在庫水 準が低い。夏場までは原油先物価格は1バレル150ドルまで上昇し、さらに上 値を追う可能性もある。その後、年末にかけては米の景気後退懸念から値を下 げるとみている。ただし、下落幅は限定的ではないだろうか」

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