債券先物建玉7兆円で低迷、リスク取りづらい-三井住友海上・高野氏

三井住友海上火災保険投資部の高野徳義グ ループ長は、20日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、債券先物 の建玉が7兆円程度にとどまり低迷していることについて、売買システムなど の影響を指摘した上で、「いかにリスクを取りづらいかを数字が表している」 と述べた。

ブルームバーグ端末によると、債券先物9月物の20日現在の建玉が6兆 8517億円となっている。中心限月としては、3月3日に記録した今年の最高水 準(14兆6683億円)から半分以下に落ち込んでいる。3月物や6月物の場合 は、中心限月に交代する前後から10兆円を上回って増加していた。

債券相場の振れ:

「先物の流動性が低下し、取引業者がうまくヘッジできなくなっている。 銀行から現物に売りが出れば、相場はそのまま崩れる。個別に現物の買いが入 れば、予想外に上昇する。こんな状況では、日ばかりの先物取引も手を出しづ らい」

東京証券取引所の先物システム更新:

「システムの要因も大きい。取引が速くなった分、板つき(注文状況)が 見えづらくなった。システムのサインで素早く取引するアルゴリズムなど、経 済分析や米国債、株価の動きを無視した注文も入ってきて、値動きが激しい。 それを狙っている向きもいるだろうが、全体的には参加者が減少する要因にな っている。システム設計の問題ではないか」

先物の建玉

「中心限月の建玉が7兆円というのは、これまでに考えられない低さだ。 みんながいかにリスクを取りづらくなっているかを数字が表している。少なく とも10兆円から12兆円ぐらいまで増えないと、安心して債券を買い増すこと は難しいだろう」

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