ドイツ証券、日本の成長率予想を下方修正-原油高が消費・輸出下押し

ドイツ証券の松岡幹裕チーフエコノミストと 安達誠司シニアエコノミストは20日付のリポートで、日本の経済成長率の見通 しを引き下げた。原油価格の上昇が、民間消費や輸出を押し下げるためとしてい る。

両氏は、「原油価格の上昇が、日本経済にマイナスの影響を与えると考えざ るを得ない段階に来た」と指摘。実質GDP(国内総生産)の見通しを2008年 度は0.6%とし、前月の予想の1.1%から下方修正した。また、09年度の見通し は2.0%とし、前月の2.3%から引き下げた。

安達氏は、「原油価格高騰が続けば、景気を下支えしてきた家計による消費 を悪化させ、景気のけん引力が失われる。原油は、アジアなどエネルギー効率の 悪い新興国の成長も鈍化させて日本の輸出に悪影響を及ぼす。この二つの要因で 成長見通しを下方修正した」と述べた。

1-3月期の実質GDP改定値は前期比年率4.0%増と、一次速報値から上 方修正された一方で、政府は6月の月例経済報告で3カ月ぶりに景気の基調判断 を引き下げた。景気の現状について、前月までの「景気回復は足踏み状態にあ る」との表現の後に、「このところ一部に弱い動きがみられる」との文言を新た に追加した。

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