富士通社長:小野氏は「解任ではない」、本人も承諾-株主総会で説明

富士通の黒川博昭社長は23日、横浜市で 開催した定時株主総会で、4月8日に小野敏彦副社長(当時)が突然退任した のは、手形偽造を行っていた財団の理事長への就任が発覚したのを受け辞任を 要求し、本人も承諾した結果であり「解任ではない」と述べた。株主からの事 前質問に答えた。黒川氏は23日中に野副州旦副社長にバトンタッチし、相談 役に退く。

黒川氏によると4月に入って、小野氏が富士通の倫理規定に反し、問題の 財団の理事長に無断で就任していたことが発覚。小野氏から明確な説明がなか ったことから、黒川氏が「役員を続けるのはふさわしくない。辞任してほし い」と要求、小野氏は「会社に迷惑をかけ申し訳ない」と述べ、翌日に辞表を 出したという。

黒川氏は「小野氏の謝罪は本心からであり、辞任には納得していたと現在 でも思っている」と語った。辞任の理由を「一身上の都合」と発表した点につ いて黒川氏は、辞表に書かれていた言葉を引用しただけだと説明。小野氏から 「財団との関係について全く説明が無いまま」だった以上、他の記述は不可能 だったと述べた。

総会の席でも株主から解任ではないかとの指摘が出たが、黒川氏は「短時 間ではっきりさせないと富士通が大変なことになると思い、辞任を要求した」 と語った。総会のもようは都内の富士通本社に中継された。

富士通株価の午前終値は前週末比3円(0.4%)高の848円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE