西松屋チェ株が急落、在庫管理甘く四半期減益-野村証は格下げ(2)

育児用品や子供服などを扱う西松屋チェーン 株が急落。秋冬物衣料値下げの影響で春物衣料が伸び悩み、2008年3-5月(第1 四半期)の利益が大幅に落ち込んだ。野村証券が在庫管理の徹底の進ちょくに懸念 を示し、投資判断を「2(買い)」から「3(中立)」に引き下げたこともあり、 業績の低迷が当面続くとみた売りが増えた。

午前の株価終値は前週末比95円(7.9%)安の1103円で、東証1部の下落率 ランキング1位。一時は同146円(12%)安の1052円と3カ月ぶりの安値を記録 し、投資家の中期的な平均売買コストである75日移動平均線(1192円)を明確に 割り込んだ。

野村証券・金融経済研究所の風早隆弘アナリストは23日付の投資家向けのメ モで、「PB(プライベートブランド)の拡大は続いているが、在庫管理の徹底が 想定以上に進んでいない」と指摘する。風早氏は、PBは値入率が高い一方で在庫 リスクを負っていることから、「在庫管理の徹底が進まなければ値下げ処分が増加 し、結果的に粗利益率の確保が難しくなる」と分析、在庫管理の進ちょくを慎重に 見極めたいとしている。

第1四半期の単体純利益は7億5600万円と、前年同期から56%減少した。個 人消費の低迷によって売れ行きが芳しくなかった秋冬物衣料を最終処分セールし たため、「顧客は春物ではなく、安い秋冬物に流れてしまった」(同社取締役・長 谷川壽人・管理本部長)という。衣料部門ではマタニティ、新生児衣料、ベビーア ウトウェアが不振で、既存店の客単価は同1.7%低下した。棚卸資産の評価法変更 に伴い特別損失が12億円発生したことも、利益を押し下げた。

09年2月通期の業績予想は据え置き。単体純利益は前期比1.8%減の59億1100 万円を見込む。長谷川取締役は「仕入れを安くできるようになっている。在庫を工 夫することで、値下げを減らしていきたい」と話した。ただ、ブルームバーグ・デ ータによるアナリスト11人の予想平均値は58億9900万円と、会社計画をやや下 回っている。野村証の予想は56億円と最も低い。

同証券では12年2月期までの経常利益成長率を5%と、同証券がカバーする 小売り専門店主要23社の平均9%を下回ると予測している。このため「粗利益率 の改善傾向が明確になり、中期成長力が高まるまで、株価はTOPIXをアウトパ フォームする可能性は低くなった」(風早氏)と判断した。

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