債券相場は上昇、米金融不安や株安受け買い先行-企業の景況感は悪化

債券相場は上昇(利回りは低下)。前週末 の米国市場では、住宅・信用市場の不透明感が強まり、株安・債券高となった。 こうした地合いを引き継ぎ、日経平均株価が続落し、円債市場は買い先行となっ た。朝方発表された4-6月期の法人企業景気予測調査で、大企業・全産業の景 況判断が3期連続悪化したことも支援材料となっている。

東京先物市場で中心限月9月物は、前週末比45銭高の133円95銭で寄り付 いた。その後も133円台後半で堅調に推移している。午前9時24分時点の9月 物売買高は4547億円程度。

JPモルガン証券チーフストラテジストの横山明彦氏は、法人企業景気予測 調査に対して、7月1日に発表される日銀短観(企業短期経済観測調査)の先行 指標といった位置付けと指摘。「前回に比べて悪化ということで、日銀短観の見 通し悪化といった見方が広がってきているが、これを裏付けるものということが できそうだ。先週来、若干金利低下方向に振れてきている債券市場の流れを支援 する材料になるのは間違いないだろう」と述べた。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、午前9時24分現在、業者間 市場で取引が成立していない。

日経平均株価は続落。前週末比172円64銭安の1万3769円44銭で寄り付 いた。

大企業・全産業の景況判断は3期連続悪化

財務省と内閣府が発表した4-6月期の法人企業景気予測調査によると、大 企業・全産業の景況判断BSIはマイナス15.2と1-3月期(マイナス9.3) に比べ5.9ポイント悪化した。マイナスは2期連続で、2004年の調査開始以来、 最低の水準。大企業・製造業はマイナス15.1(1-3月期はマイナス12.9)、 大企業・非製造業はマイナス15.3(同マイナス7.2)だった。

今週から来週にかけて、海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧 州中央銀行(ECB)定例理事会、米雇用統計、国内では消費者物価指数(CP I)、鉱工業生産、日銀短観など、重要イベントが相次ぐ。

米国市場は株安・債券高、金融不安で

20日の米国債相場は上昇。社債保有リスクが2カ月ぶりの高い水準に上昇 したことから、安全投資としての米国債に需要が集まった。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比5bp 低下して2.88%付近。10年債利回りは5bp下げて4.16%付近。

一方、米株式相場は反落。S&P500種株価指数やダウ工業株30種平均は 約3カ月ぶりの安値を付けた。中東情勢の緊迫を受けて原油相場が上昇したため、 消費関連株を中心に売りが出た。電子機器の需要が弱まるとのアナリストの見方 を背景にテクノロジー株も安い。

--共同取材:宋泰允、吉川淳子、吉田尚史 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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