カナダ・ドル(20日):週間で1カ月ぶり大幅上昇-利下げ観測後退

カナダ・ドルは週間ベースで約1カ月ぶり の大幅上昇。インフレ加速により、同国中銀は年内の利下げを見送るとの観測 が広まった。

カナダ中央銀行のカーニー総裁は19日、カルガリーでの講演で、政策当局 者はたとえ投資家を驚かせることになっても「自己満足」に陥ることはないと 語った。同中銀は10日、市場の予想に反して政策金利を据え置いた。同国の5 月のインフレ率は1991年以降で最高の水準に加速している。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの為替取引担当マネジングディレクタ ー、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は「総裁の発言はカナダの金融政 策が中立にあることを示唆している」と述べ「カナダ・ドルが米ドルと平価に 近づきつつあるなかで、カナダ・ドルを買うことには若干の関心がある。しか し、1.0100カナダ・ドルのゾーンを下回るのは難しいだろう」と語った。

カナダ・ドルは、トロント時間午後4時47分(日本時間21日午前5時47 分)現在、前週末比1.3%高の1米ドル=1.0160カナダ・ドル(1カナダ・ド ル=0.9844米ドル)。前週末13日は同1.0294カナダ・ドルだった。

また、カナダ最高裁が20日、同国通信大手BCEの520億カナダ・ドル(約 5兆5200億円)規模での身売り計画を承認したことも、カナダ・ドルを押し上 げる要因になった。世界最大規模のレバレッジド・バイアウト(LBO、買収 先の資産を担保に資金調達する買収)となる。

カナダ2年物国債(表面利率3.75%、2010年6月償還)の利回りは今週、 8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.31%。10年物国債(表 面利率4%、2017年6月償還)の利回りは今週、6bp低下して3.83%。

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