NY外為(20日):ドルは週間で対ユーロ大幅安-利上げ予想後退

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルがユーロに対し週間ベースでほぼ3カ月ぶりの大幅な下げとなった。 信用市場の評価損拡大を回避するため、米政策金利引き上げが先送りさ れるとの観測が背景。

ドルは今週、主要通貨すべてに対し下落。米証券大手リーマン・ブ ラザーズ・ホールディングスは米2大住宅金融のファニーメイ(連邦住 宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の損失が拡大 する可能性を指摘した。ユーロは対円で週間ベースで過去1年間で最長 の6週続伸。ドイツの卸売物価指数(PPI)の加速が材料となった。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア為替ストラテジスト、マシ ュー・ストラウス氏(トロント在勤)は「金融懸念の再燃で、米利上げ の可能性が疑問視されている」と指摘。ユーロが対ドルで「1.60ドルを 付ける可能性は残っている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時20分現在、ドルはユーロに対して前日比

0.7%下落し1ユーロ=1.5618ドル(前日は同1.5504ドル)。ドルは対 円でも0.7%下落し1ドル=107円26銭(前日は同108円)。ユーロは 対円で1ユーロ=167円55銭(前日は同167円43銭)だった。

ドルは週間ベースで対ユーロで1.6%下落と、3月28日以来の大幅 な下げとなった。先週は2.5%高と、週間ベースで05年以来の大幅高だ った。

ドルは今週、対円で0.9%下落、ユーロは円に対して0.7%上昇した。

メキシコ・ペソ

メキシコ・ペソは対ドルで週間ベースで0.8%上昇、5年ぶりの高 値となる1ドル=10.2677ペソを付けた。メキシコ中央銀行はこの日、 食品とエネルギー価格の上昇を抑制するため、政策金利を0.25ポイント 引き上げて7.75%に設定したと発表。これが買いにつながった。

オーストラリア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルは週間ベー スで上昇。両国が利回り面で引き続き米国より優位にとどまるとの観測 が背景だった。各国の政策金利は現在、オーストラリアが7.25%、ニュ ージーランドが8.25%に対し、米国は2%。

豪ドルは対米ドルで前日比0.3%上昇。週間ベースでは同1.6%高と、 約3カ月間で最大の上げだった。NZドルは対米ドルで週間ベースで

1.6%上げた。

米金利見通し

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物相場の動向によると、FOMCが25日の定例会合で0.25ポイント の利上げを実施する確率は8%とみられている。同確率は1週間前には 22%だった。8月のFOMCでの利上げ確率も低下した。

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