NECエレとエルピーダ:表示ドライバー半導体で新会社-12月に(2)

半導体専業メーカーのNECエレクトロニク スとエルピーダメモリは20日、テレビやパソコンなどの画面表示に使われる表示 パネル駆動(表示ドライバー)半導体事業で提携し、共同出資会社を設立すること で合意したと発表した。採算向上のため生産委託先を探していたNECエレと、半 導体の受託生産(ファウンドリー)事業の顧客を求めるエルピーダの利害が一致し た。

9月末をめどに合弁契約を締結し、12月中にNECエレが約8割、エルピ ーダが約2割を出資して表示ドライバーの開発、設計、販売を行う新会社を設立 する。新会社の概要や事業計画などは今後詰める。

表示ドライバー半導体は、テレビ、携帯、ゲーム機、デジカメなどに搭載さ れる液晶表示装置(LCD)やプラズマ・パネル・ディスプレー(PDP)の表 示に不可欠な部品。米調査会社アイサプライによると、2007年の世界市場は前 年比26%増の69億6072万個と数量は大きく伸びたが、コモディティ(汎用 品)化で価格下落が進み、金額では同10%増の88億ドル(約9500億円)だっ た。

NECエレの表示ドライバー半導体の07年度の世界シェアは約12-13%。売 上高は約780億円だったが、価格競争で減収、損益はほぼトントンだった。大津の 工場などで量産しているが自社生産はコスト高になっているため、外部委託に切り 替える方針を昨秋発表、委託先を求めて交渉を続けていた。ライバルのルネサステ クノロジも4月に、同事業をシャープ、台湾のパワーチップ(PSC、力晶半導 体)との3社で設立した合弁会社に生産機能を移すなど、てこ入れを図っている。

一方、エルピーダは今春、システムLSI(大規模集積回路)の生産を請け負 うファウンドリー事業の参入を決定、10年度に1000億円程度の事業に育てる方針。 NECエレはファウンドリー事業の最初の大口顧客になるが、両社とも母体はNE C。エルピーダが広島工場の旧ラインで表示ドライバー半導体をNECエレ向けに 作っていた経緯もあり、技術的にもなじみやすい。

NECエレクトロニクスの20日終値は前日比25円(0.9%)安の2795円、エ ルピーダは同100円(2.7%)安の3660円。

--共同取材 駅 義則 Editor:Kenzo Taniai, Hideki Asai

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