野村証・高橋氏:格下げ相次ぐ新興不動産、深刻化浮き彫り-コメント

【記者:薦田浩、曽宮一恵】

6月20日(ブルームバーグ)野村証券の高橋公英シニアクレジットアナリ ストは20日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、スルガコーポレ ーションやゼファーなど、新興不動産会社の格付けが短期間のうちに相次いで 大幅に引き下げられたことに関連し、新興不動産会社の経営環境悪化の深刻化 が浮き彫りになり、再生に向けて、上位不動産会社のM&A(企業買収・合併) の対象になりかねない状況にあるとの見方を示した。主な発言は次の通り。

日本格付研究所(JCR)の大幅格下げについて:

「6月2日にこれまでの格付けの緊急レビューを行い、その前後一週間弱 の期間に、スルガコーポが『CCC』格、ゼファーは『BB-』、アーバンコ ーポが『BB+』に大幅格下げされた」。

JCRの格付け引き下げの背景:

「サブプライムローンショックが大きく影響している。新興不動産会社の 顧客先であるファンドで資金調達が滞って、新興不動産の物件売却がうまくい かない。また、融資を受けた融資機関の融資抑制の影響も出てネガティブな状 況になっている」

経営環境が苦境にある理由:

「最近の事業拡大に併せて負債調達をメインで行った。財務基盤の自己資 本比率が低下するなどレバレッジが強くかかっていた」

「負債の調達方法も、融資借り入れの担保付比率は、現状では負債のほと んどが有担保で借り入れられており、財務的に厳しい調達だった」

「財務制限条項というのもあり、新興不動産の多くの会社でひとつのハー ドルとされている『トリプルBマイナス』を下回ってきたことで、一部の借り 入れで期限前償還を迫られる可能性もある」

新興不動産会社の再生力のポイント:

「事業ポートフォリオが重要。分譲マンション専業であれば、相対的にリ スクは抑制されている。分譲マンション事業は、営業力とか土地の仕入れなど で一朝一夕に行うのが困難な産業で、ある程度歴史が必要とされることから、 上位不動産会社のM&Aの対象になる可能性もある」「このほか、スポンサー からの信用補完、上場REITの存在も重要だ」

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