米保険会社のCEOも楽じゃない-退任ペースは銀行・証券業界と同じ

保険会社の経営は、少なくとも証券会社を 経営するのと同じぐらい困難になってきた。

世界最大の保険会社、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AI G)の最高経営責任者(CEO、53)だったマーティン・サリバン氏は、昨年 7月1日以降に退任した米大手保険会社CEO8人のうちの1人となった。同 期間に、大手銀行・証券会社では同7人が辞任した。

コンサルティング会社ヘイ・グループ(フィラデルフィア)のマネジング ディレクター、ビバリー・ビーハン氏は「CEOが強大な権限を持つ時代は終 わった」と指摘。「取締役会やCEOにはかつてないほどの説明責任が求められ ている」との見方を示した。

サリバン氏は今月15日、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅 融資)関連の評価損396億ドルや過去最悪の四半期赤字を計上した責任を問わ れ、退任を強いられた。AIGの評価損は、米銀シティグループに次ぐ規模で、 スイスの銀行最大手UBSや米証券3位メリルリンチを上回る(ブルームバー グの集計データによる)。これら3社でもCEOが交代した。

米金融保証会社(モノライン)MBIAのゲリー・ダントンCEOとXL キャピタルのブライアン・オハラCEOも、サブプライム関連の損失拡大を受 けて退任。米生保プルデンシャル・ファイナンシャルのほか、保険を扱う金融 サービスのリンカーン・ナショナルやプリンシパル・ファイナンシャル・グル ープ、マーシュ・アンド・マクレナンでもCEOが交代した。シンシナティ・ ファイナンシャルでも来月、ケネス・ステッチャー氏が新CEOに就任する。

S&P500保険株指数は、年初からの騰落率がマイナス20%で、AMEX 証券株指数(マイナス22%)とほぼ同様の低迷ぶりとなっている。

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