短期市場:日銀が6月末向け供給拡大、市場はロンバートを上限に取引

短期金融市場では、日本銀行が月末に向け た資金供給を拡大し始めた。外国銀行の中間期末で、国内銀行にも四半期末とな る6月末は資金需要が高まるためだ。残り1週間程度となり、日銀補完貸付(ロ ンバート型貸出)の適用金利0.75%を上限に、取引も本格化していく見通し。

午後の本店供給担保オペ8000億円(6月23日-7月1日)の最低金利は前 回(6月20日-7月18日)より3ベーシスポイント高い0.62%。午前の国債 買い現先オペ8000億円(6月24日-7月4日)の最低金利も前回(6月20日 -26日)より4ベーシス上昇の0.61%。いずれも3月期末以来の高水準だ。

1週間物の期日が6月末を越え、TIBOR(東京銀行間貸出金利)は急上 昇。無担保コールは外銀の調達で0.73-0.75%、国内銀で0.70%前後。レポ (現金担保付債券貸借)は0.6%台後半の観測もあった。期末・期初(6月30 日-7月1日)は一部0.65%が出合ったが、外銀は0.7%台前半とみられていた。

三菱東京UFJ銀行の小倉毅円資金デスクチーフは、「期末・期初物の上限 が0.75%。ターム(期日)物は0.6%台前半から半ばでみている。残り1週間で タームがピークアウトし、最後に期末・期初物が上昇して終了といった展開をイ メージしている」という。

来週は取引活発化-日銀オペ動向注視

外銀は、2-3カ月物のユーロ(オフショア)円を中心に、為替スワップの ドル調達を目的とした円の確保を進めていたもようで、無担保コールの調達は比 較的落ち着いている。20日の国債大量償還で運用資金が固まってくる一方、証 券や国内銀も含め、できるだけ短い期間の調達でコストを抑えたい意向も根強く、 来週にかけて取引が活発化する可能性がある。

世界的に信用収縮が懸念されるなか、市場が最も落ち着いている円市場でも 日銀は流動性供給に万全を期すとみられている。市場の動向に応じて資金供給オ ペを積極化する見通しで、「まずはオペを中心にターム資金を確保する傾向が強 まる」(三菱東京UFJ・小倉氏)とみられている。

四半期末決算を公表する国内銀行が増え、新BIS(自己資本比率)規制の 影響から運用には慎重だ。自行の資金繰りを優先する動きから、足元のレポも

0.60%前後に上昇しており、「今後は25日や26日に期日を迎えるオペのロール (乗り換え供給)動向次第」(東短リサーチ・寺田寿明研究員)ともいう。

レポが高止まりするなか、ディーラーや投資家の短期国債の買いも慎重にな っている。ただ、新発政府短期証券(FB)3カ月物利回りは前日と横ばいの

0.585%から0.59%と比較的安定しており、調達コスト上昇は一時的とみられて いるようだ。

翌日物は落ち着く

無担保コール翌日物は、朝方こそ一部外銀の調達で0.54%まで強含み、国 内大手行でも0.52%の調達が見られたが、午後は0.48-0.50%まで低下した。 国債決済の集中日だったうえ、為替スワップに絡む外銀の調達も警戒されたが、 資金需給自体は大幅な余剰だった。

20日は短期国債、中長期国債の発行・償還・利払いが重なる。大量償還で 資金需給自体は5兆円の余剰になり、最終的には余剰感が強まる。ただ、資金の 受け払いが大きく、午前は運用が慎重になりやすかった。

準備預金(除くゆうちょ銀)は5000億円増加の6兆3000億円程度。一日に 必要な積立額(4兆7800億円)などから推計した中立水準を大幅に上回った。

金先もみ合い

ユーロ円金利先物相場はもみ合い。欧米金融不安や原油急落で株価が下落す るなか、現物債の買いをきっかけに債券先物や金先は上昇。ただ、前日に中期債 相場が急落するなど不安定な動きも続いており、来週の2年債入札を控えて徐々 に上値が押さえられた。

中心限月2009年3月物は前日比0.020ポイント安の98.855まで下げた後、 午前の買い戻しで0.020ポイント高の98.895まで上昇。しかし、午後は戻り売 りに上値が徐々に押さえられ、98.870付近で推移している。2年スワップは

1.29%まで低下した後、1.32%まで戻した。新発2年債利回りは2.5ベーシス 低下の0.870%付近で推移。

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