三井住友FG:英バークレイズに1000億円出資へ―海外強化と評価の声

三井住友銀行が英銀4位のバークレイズ に1000億円規模で出資し、業務面でも提携を結ぶ方向で最終調整に入ったこ とが20日分かった。サブプライム問題で傷ついた財務基盤の強化を支援する と同時に、海外ビジネスに強いバークレイズのノウハウや顧客基盤を生かして 課題である海外業務拡大の足がかりにする狙いとみられる。

三井住友銀は第三者割当増資の引き受けで月内にも合意し、正式発表する 見通し。邦銀が欧米金融機関の資本増強を引き受けるのは、みずほコーポレー ト銀行による米メリルリンチへの約1300億円の出資に続いて2件目。バーク レイズはサブプライム損失で落ち込んだ中核的自己資本(Tier1)補うた め、今週初から新株発行による資本増強の検討に入っていた。

「親和性は高い」との声

バークレイズは本拠を英国に構え、フランス、スペイン、アフリカなどに 拠点を置き、商業銀行業務のほか投資銀行業務も拡大している。資産運用業務 にも強みを持つ。一方、三井住友銀は日本国内で三菱UFJやみずほグループ に次ぐ規模の顧客基盤を持ち、海外ではベトナム輸出入銀行に出資するなどア ジア強化に動いており、リテール業務の展開にも意欲を示している。

スタンダード・アンド・プアーズの根本直子マネジングディレクターは 「英国内での商業銀行業務を中核にグローバルな投資銀行に発展しつつあるバ ークレイズとの親和性は高い」と評価。サブプライムの影響が軽微だった邦銀 による「資本増強を求める欧米金融機関への出資は海外業務を強化する絶好の 機会」(米セレントのニール・カタコフ・シニアバイスプレジデント)とみる。

三菱UFJの動きが焦点に

市場では3メガで唯一動きが表面化していない三菱UFJフィナンシャ ル・グループにも関心が集まる。Tier1比率は最も高いが、クレディ・ス イス証券の伊奈伸一アナリストは、みずほや三井住友の海外金融機関への出資 の動きを受け「より大規模な出資や買収が可能である三菱UFJの海外戦略の スケジュール感を早める可能性がある」(20日付リポート)とみている。

バークレイズとの資本・業務提携は20日付の日本経済新聞が先に報じた。 提携によってアジア展開や資産運用事業などで連携を深めるという。三井住友 銀行では「コメントは差し控える」(広報部の戸川智佳氏)としている。バー クレイズの広報担当者アリステア・スミス氏もコメントを控えた。

--共同取材:日向 貴彦 Editor: Kazu Hirano

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