NOK株が5年ぶり安値、原料高と値下げ要請圧力で業績下振れを警戒

自動車部品メーカーのNOKの株価が続 落。一時は前日比24円(1.3%)安の1777円まで売り込まれ、2003年6月12日 以来、約5年ぶりの安値水準に沈んだ。原材料費が高騰する中、顧客先からの 値下げ要請も相次ぎ、同社の利益率が悪化すると懸念されている。2009年3月 期の業績が下振れるとの警戒もあり、底値でも買いを入れる向きが限定された。

みずほインベスターズ証券の斉藤綾一アナリストは、NOK株について 「6月以降、ほかの自動車部品メーカーの株価も下げており、NOK特有の悪 材料がある訳ではない。全体の下げに連動して値下がりしたのではないか」と 解説、今後、大きく下げるような環境にはないとみている。

NOK株をカバーするアナリストは12人。彼らの2009年3月期の連結業 績予想の単純平均は、売上高が5556億円、営業利益が444億円で、会社計画 (売上高5560億円、営業益445億円)を若干下回るとの見方が多い。

主力の自動車用シール事業が国内自動車生産台数の低迷で伸び悩むとみら れているほか、携帯電話やパソコンに関連する企業群の業績悪化を受けて、フ レキシブル基板(FPC)の単価下落などが警戒されている。会社側は、「利 益目標を達成するためにホームラン性の施策がある訳ではない。継続的な原価 低減努力と地道な拡販で収益を積み上げていく」(富永利夫企画部長)構え。 今期の売上高営業利益率(連結ベース)は前期と同じ8%になる予定だ。

NOK株は03年5月下旬の1500円を起点に約半年間で4550円まで上昇。 03年11月には株価収益率(PER)も62倍に高騰した。その後のうねりを経 て、05年3月以降はPER12倍から同20倍でこう着。株価はじりじりと下げ 続けている。斉藤アナリストはPER12倍となった現状水準を割安と判断、 「自動車関連メーカーのPER平均は13-14倍。NOKの時価総額などを勘 案すると、15-16倍が妥当」との認識を示した。

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