5月公社債投資家別売買:都銀と外国人がともに売り越し―約5年ぶり

【記者:池田祐美】

6月20日(ブルームバーグ):日本証券業協会が20日発表した5月の公社 債投資家別売買高によると、都市銀行が2カ月連続で売り越したほか、外国人投 資家は前月の買い越しから売り越しに転じた。都銀と外国人がそろって売り越し となったのは約5年ぶり。

都市銀行は、短期証券を除くベースで9796億円の売り越しとなり、前月 (5271億円)に続き、2カ月連続の売り越しとなった。また、外国人は前月の 3301億円の買い越しから、7583億円の売り越しとなった。

5月の債券相場は、新発10年債利回りが一時、昨年8月以来の1.8%台に 上昇するなど軟調な展開だった。リスク許容度の低下を背景に都銀などは債券売 りを継続したとみられる。

みずほインベスターズ証券マーケットアナリストの井上明彦氏は、「都銀と 外国人がそろって売り越したのは、相場が急落した2003年以来のこと。都銀は、 リスク許容度の観点から、中期ゾーンなどで売り越しに転じたようだ。ただ入札 分を差し引いて考える必要がある」と分析した。

一方、信託銀行が2兆0339億円、信用金庫が1兆2773億円、その他金融機 関が1兆0227億円、農林系が9774億円、地方銀行が9574億円、生命保険・損 害保険が4013億円とそれぞれ買い越しとなった。

井上氏は、「年金だと思うが信託銀行は中期債も含めて幅広く押し目買いを 入れたようだ。生保は超長期債を買い越し、地銀も安いところで期初の買いを入 れている」と述べた。

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