債券は上昇、株価1万4000円割れで買い優勢-一時は1.74%に低下(2)

債券相場は上昇(利回りは低下)。朝方 は、前日の米国債下落を受けて売りが先行したが、日経平均株価が下落に転じ て、節目の1万4000円を割り込むと、先物市場を中心に買いが膨らんだ。現 物債相場も全般的に堅調となり、新発10年債利回りは一時、1.74%まで低下 した。

三井住友アセットマネジメント保険資産運用第1グループヘッドの堀川真 一氏は、「前日に相場が下げたので買い戻しが入っている感じ。特に材料に反 応している感じではなく、ポジション(持ち高)調整が中心だと思う」という。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比13銭安の133円10銭で寄り付 いた。直後に133円5銭まで下げたが、その後は買いが優勢になって、水準を 切り上げ、一時は56銭高い133円79銭まで上昇した。午前終値は42銭高い 133円65銭。9月物の午前売買高は1兆9749億円だった。

日経平均株価は続落。前日比132円74銭安の1万3997円43銭で午前の 取引を終了した。5営業日ぶりに1万4000円を割り込んだ。

この日は6月20日で、3カ月ごとの利付国債の大量償還日。10年物では 203回債、204回債、5年物は27回債、28回債、29回債などが償還日を迎え る。ABNアムロ証券チーフ債券ストラテジストの市川達夫氏は、前日に売ら れたことで、押し目買いが入ったと説明。加えて、「きょうは国債償還日にあ たり、投資家は資金が潤沢とみられるため、買いが入りやすい」と指摘した。

新発10年債利回りは一時1.74%

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前日比1.5ベーシスポイ ント(bp)高い1.795%で取引を開始。その後は水準を徐々に切り下げる展開 で、4bp低い1.74%まで低下。9日以来の低い水準をつけた。午前の取引終 了前に若干下げ幅を縮小し、結局は3bp低い1.75%で終えた。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、 「いったんは金利上昇に歯止めがかかり、欧米での利上げ懸念も一時より薄れ ているだけに、売り材料にも欠ける」と指摘。ここからは、レンジ形成の後、 景気減速の明確化と商品価格下落につれて、金利低下に向かうとの見通しを示 している。

中期債相場はしっかり。新発5年債利回りは前日比2.5bp低い1.35%に低 下している。朝方は3bp高い1.405%で始まったが、徐々に水準を切り下げた。 超長期債も堅調。新発20年債利回りは4.5bp低い2.31%で取引された。

米国市場は株高・債券安、原油は下落

19日の米国債相場は下落。米国株が値上がりしたほか、原油相場がバレル 当たりほぼ5ドルの急落を記録、午前に発表された週間失業保険申請件数で減 少が示されたことが材料となり、債券が売られた。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比9 bp上昇して2.94%。10年債利回りは7bp上げて4.20%。

また、英国債相場は続落。5月の英小売売上高指数が統計開始以来の大幅 な伸びとなったことを受け、利上げ観測が高まった。欧州債相場は下落。英小 売売上高指数が予想に反して大幅上昇したことを受けて、売りが及んだ。

一方、米株式相場は反発。原油先物相場が4ドルを超える下げとなったた め、運輸株や消費関連株に買いが入った。

--共同取材:池田祐美 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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