大田経財相:社会保障費は最大限の歳出削減と負担増で対応-骨太方針

大田弘子経済財政政策担当相は20日午前 の閣議後会見で、「骨太の方針2008」に盛り込む歳出・歳入一体改革で焦点と なる社会保障費の扱いについて「効率化すべきはきちんとする。新たに必要な ものについては、無駄ゼロを通じて財源を捻出(ねんしゅつ)してやる。それ でも足りない部分は、負担とセットでやる方向を明確に出している」とした上 で、骨太方針では「この方向を明確に出していきたい」との考えを示した。

経財相は「骨太の方針08」原案を23日の経済財政諮問会議に提出した上 で、27日に諮問・答申を行う方向で調整していることを明らかにした。与党か らは骨太方針の決定を前に、少子化や医師不足などに対応するため、「骨太の 方針06」で定めた社会保障費の増加を5年間で1.1兆円抑制する方針に反対す る声が上がっている。

17日に示された「骨太の方針08」の素案では、歳出削減について「最大 限の削減を行う」とする一方、無駄な歳出経費を徹底的に削減してもなお対応 し切れない社会保障や少子化などに伴う負担増については「安定的な財源を確 保し、将来世代への負担の先送りは行わない」としている。

一方、大田経財相は最低賃金の引き上げについて「まだ頑張って厳しい調 整をしている。何とか最低賃金の水準について合意する方向を見いだしたい」 と述べるにとどめた。政府は同日夕、「成長力底上げ戦略」推進円卓会議を開 催し、最低賃金の中期的な引き上げについて議論する。

読売新聞(電子版)によると、政府は国が法律に基づいて決めている最低 賃金(全国平均)の時給について、現在の687円から5年かけて68円増の755 円へ引き上げを目指す方針を固めたと報じている。実現すれば月給ベースで現 在の約12万円から約1万2000円増えるとしている。

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