日本株は14000円割れ、金融不安再燃で銀行や輸出安い-きょうは砂糖

午前の東京株式相場は一段安。米格付け 会社のムーディーズが米金融保証会社(モノライン)大手2社の保険子会社の 格付けを引き下げたと発表。金融不安の再燃を警戒する格好で、三菱UFJフ ィナンシャル・グループやオリックスなど金融株の一角が安い。ソニーなどの 輸出関連株の一角も軟調。国際原油市況の急反落を受け、国際石油開発帝石ホ ールディングスなどの石油関連株も下落している。東証業種別33指数は32業 種が下落、上昇はパルプ・紙の1業種のみ。日経平均株価は取引時間中として は5営業日ぶりに1万4000円を割り込んだ。

日興コーディアル証券の大西史一シニアストラテジストは、「株価水準的 には上値を追いづらい状況だ。原油価格の動向など外部環境が不透明なため、 1万5000円までのシナリオが描きにくく、しばらくは値固めが続くだろう」 と話している。

午前10時43分現在の日経平均株価は、前日比144円34銭(1%)安の 1万3985円83銭。TOPIXは同13.32ポイント(1%)安の1362.28。東 証1部の騰落状況は値上がり銘柄数608、値下がり949。出来高は7億8365万 株。

早々に下落転換

午前の日経平均株価は反発して始まった後、早々に下落転換。その後もみ 合いを経てじり安展開となっている。原油価格の急落を受けて前日の米株式相 場は上昇したものの、米株式市場の終了後に米ムーディーズ・インベスター ズ・サービスがモノライン大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・ グループの保険子会社の格付け引き下げを発表。MBIAとアムバックの株価 は時間外取引で下落し、あすの米株式相場への影響を見極めようと、積極的に 上値は追いづらい状況となった。

日経平均の過去1カ月間の騰落率は、ドル建てでマイナス0.6%。これに 対し、ダウ工業株30種はマイナス7.4%、FT100指数はマイナス10.5%、 ドイツDAXはマイナス10.7%、中国深セン総合指数はマイナス20%となっ ており、日本株は相対的な強さを維持してきた。このため、きっかけ次第で 「利益確定売りが出やすい」(大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフスト ラテジスト)状況だった。

前日の米市場で好材料となった原油相場の急落も、日本株相場では指数の 押し下げ要因となっている。TOPIXの下落寄与度上位には大手商社株が並 ぶ。業種別値下がり率1位は鉱業株だ。19日のニューヨーク原油先物相場は、 中国が20日から燃料価格を引き上げると伝わり、需要の減少観測の広がりか ら、売りが先行。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は 前日比3.5%安の1バレル=131.93ドルとなった。

IHIやテーマ株弱い、砂糖は上昇

個別では、証券取引等監視委員会が有価証券報告書に虚偽記載があったと して、約16億円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告したIHIが安い。 前日まで急騰していた新神戸電機や古河電池などの電池関連、井関農機など農 業関連、高岳製作所などの発電所関連といった低位テーマ銘柄は総じて売り優 勢となっている。

半面、好業績を確認したイオンディライトなどが買われ、きょうの東証1 部上昇率上位では東洋精糖や日本甜菜製糖、三井製糖など砂糖株の上げが目立 っている。出光石油と三菱商が非食料バイオ燃料を量産すると20日付の日本 経済新聞朝刊で報道され、直近で値上がりの目立った粗糖価格が軟化するとの 思惑が台頭。製糖メーカーのコスト削減につながるとの期待が高まっている。 業種では、アステラス製薬などの医薬品、JR東日本などの陸運株、セコムな どのサービス業が上昇している。

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