ハニーズ株が安値から反発、利益率の悪化食い止める-商品改革期待も

婦人向けカジュアル衣料品店をチェーン 展開するハニーズの株価が52週安値圏から急反発。一時は前日比193円 (19%)高の1220円まで上昇した。外部環境の悪化を受けて既存店売上高は 前年同期を大きく下回る状況が続くが、発注精度の向上などで粗利益率の一段 悪化を食い止めたため、同社の店舗運営ノウハウが評価されている。約2年2 カ月で株価は5分の1以下に値下がりしていただけに、商品改革の成果が09 年5月期以降に発現すると期待された。

この日は買い気配で取引を開始。午前9時30分すぎに前日比133円 (13%)高の1160円で寄り付いた。午前10時14分現在は18%高の1216円で、 東証1部の上昇率で2位。

岡三証券企業調査部の森清シニアアナリストは、修正後の今期決算見通し について、「売り上げに応じて利益も下がった印象で、粗利益率は悪化しなか った。第4四半期は若干改善しており、思っていたよりも悪い内容ではなかっ た」と分析している。

前期は無難な商品に、今期はコンセプト再確認

ハニーズが19日の取引終了後に公表した08年5月通期の連結決算見通し によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比11%減の76億円にとど まるもようで、会社側の事前予想を11%下回った。週末の天候不順に加え、ガ ソリン高を受けて消費者が外出を控えた悪影響が出た。会社側では、外部環境 の悪化に加え、「商品企画上の不備」(経営企画室の村上広明氏)があったと 反省。デザインを重視する従来のものづくりから素材感を打ち出す新しい商品 政策への移行が遅れたと説明している。前期は、奇抜なデザインの商品が売れ 残ることを懸念して、「コンセプトが機能せず、無難な商品になってしまうと いう傾向があった」いい、中途半端な改革に終わった。

09年5月期は、各ブランドの差別化を念頭に当初のコンセプトに沿ったも のづくりを行う計画で、短期スパンで各ブランドの再構築を図る。丸三証券投 資調査部の青野健アナリストは、郊外型のショッピングセンター(SC)で成 功するアパレル専門店の特徴は商品力があることだと説明。「ユニクロの『ブ ラトップ』のようにハニーズに行けばこれが買える!という商品がないという のが弱み」だと話している。

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