【個別銘柄】JT、砂糖、D&M、東洋水、資源、ハニーズ、イオンデ

20日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

JT(2914):一時5.5%安の42万6000円と、約1年10カ月ぶりの安 値水準に沈んだ。たばこ税引き上げの議論が与野党間で活発化する中、日本学 術会議は19日、超党派の国会議員連盟の会合上、大幅増税でも税収が増える との試算結果を示した。たばこ増税が実施された場合、国の懐は潤っても、販 売を手掛けるJTには消費量減少のリスクがあり、業績の先行きが不透明とし て売り圧力に押されている。終値は5.1%安の42万8000円。

出光興産(5019):朝方に2.1%高の9630円まで上昇。20日付の日本経済 新聞朝刊によると、三菱商事(8058)と食料を原料としないバイオ燃料の量産に 乗り出す。ホンダ(7267)などが開発した稲わらや雑草を原料に使う生産技術 を導入、北米やアジアを候補地として世界最大級の工場を建設、2011年にも 日本などに出荷するという。買いは続かず終値は0.6%安の9370円。

砂糖関連株:東洋精糖(2107)が39%高の170円、日本甜菜製糖 (2108)は18%高の284円まで上昇し、ともに約2週間ぶりに年初来高値を 更新。三井製糖(2109)も9.7%高の406円まで上げた。出光と三菱商が食料 を原料としないバイオ燃料の量産に乗り出すと一部で伝わり、直近で値上がり の目立った粗糖価格が軟化するとの思惑が台頭。「製糖業界のコスト削減につ ながるとの期待が高まる格好」(大和証券SMBCグローバル・プロダクト企 画部の宮沢一輝マーケットアナリスト)となった。

ディーアンドエムホールディングス(D&M、6735):6.8%高の502円 と大幅に5日続伸。一時508円と、2日ぶりに年初来高値を更新した。米投資 会社ベイン・キャピタルがD&M株を1株510円でTOB(株式公開買い付 け)を実施する予定と、午前9時40分に発表。TOB価格を意識した動きに。

東洋水産(2875):5.1%安の2125円。チルド食品「マルちゃん かにシ ュウマイ」の一部商品に、包装容器に使用しているプラスチック製トレーの破 片が混入していることが判明したと20日発表。当該商品を自主回収する。一 方、19日には魚肉ハム・ソーセージを8月1日出荷分から値上げすると発表 している。主原料であるすり身の価格が高騰しているため。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):3.7%安の129万円と4日 ぶり反落。17日のニューヨーク原油先物7月限は、前日比3.5%安の1バレル =131.93ドルと急落した。中国が20日から燃料価格を引き上げることから需 要が減少するとの観測が広がったため。権益事業での収益拡大期待が薄れる格 好となり、三井物産(8031)や伊藤忠商事(8001)など大手商社株も安い。

パルプ・紙株:三菱製紙(3864)が3.5%高の270円、日本製紙グループ 本社(3893)が0.4%高の29万円、王子製紙(3861)が0.6%高の489円など。 原油価格の急落を受けてコスト圧迫懸念が薄らいだ。東証パルプ・紙株指数は

0.6%高で、33ある業種別指数で上昇率トップ。スカイマーク(9204)など空 運株、セイノーホールディングス(9076)など陸運株の一角も堅調。

建設株:清水建設(1803)が4.8%安の500円、大林組(1802)は4.5% 安の508円、鹿島(1812)は4.5%安の385円など下落銘柄が目立った。クレ ディ・スイス証券の大谷洋司アナリストは19日付リポートで、ゼネコン各社 は着工単価の引き上げを顧客に要請しており、着工単価の上昇が不動産会社に とってダメージになっていると指摘。しかし同時に、建築費指数や鋼材費も急 上昇しているとして、ゼネコン各社の「コスト上昇を考慮した後の実質ベース の着工単価の改善は限定的」(同氏)との見方を示した。

ハニーズ(2792):ストップ高となる200円(19%)高の1227円まで買い 進まれた。東証1部の上昇率1位。既存店売上高は前年同期を大きく下回る状 況が続くが、発注精度の向上などで粗利益率の一段悪化を食い止めたため、同 社の店舗運営ノウハウが評価されている。約2年2カ月で株価は5分の1以下 に値下がりしていただけに、商品改革の成果が09年5月期以降に発現すると 期待された。

イオンディライト(9787):8.9%高の2015円と急反発。第1四半期(3- 5月)の連結純利益は前年同期比32%増の14億4200万円となった。イオン グループの施設管理を新規受託したほか、外注費や原価の低減も寄与した。

中部電力(9502):1%高の2425円と反発。ゴールドマン・サックス証 券が19日付で、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。一方、GS 証が投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた北陸電力(9505)は3.6% 安の2405円。

アートコーポレーション(9030):午後2時前から下げ幅を拡大し、2.3% 安の1432円で終えた。共同通信ニュースが、同社のアルバイト従業員がトラ ックを無免許運転していた疑いが強まり、大阪府警が20日同社などの家宅捜 索を始めたと報道。これを嫌気した売りが膨らんだ。

あさひ(3333):3.9%高の1508円。午後1時の第1四半期(3-5月) 業績の開示を受けて上げ幅を広げた。ガソリン価格の高騰や駐車禁止の取り締 り厳格化で自転車ニーズが高まり、スポーツ自転車の販売が好調。第1四半期 は大幅な増収増益を確保、値上げにより利益率も改善しており、今期の業績上 積みを期待した買いが優勢に。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):朝方に1.3%高の90万8000円 まで上昇。20日付の日経新聞朝刊によると、傘下の三井住友銀行が大手英銀 バークレイズと資本・業務両面で提携関係を結ぶ方向で最終調整に入った。三 井住友銀がバークレイズに第三者割当で1000億円規模を出資、アジア展開や 資産運用事業などで連携を深める。終値は1.5%安の88万3000円。

IHI(7013):3.8%安の228円と続落。証券取引等監視委員会は19日、 IHIの有価証券報告書に虚偽記載(金融商品取引法違反)があったとして、 約16億円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告したと発表。金額は2007 年1月の日興コーディアルグループの5億円を上回り過去最大になる。

ヤマハ(7951):0.2%高の2145円。業務提携関係にあり、フランスの大 手業務用スピーカーメーカーであるネキソ社に株式取得の申し入れ。子会社化 したい意向で、創業者保有分を取得、残りは株式公開買い付け(TOB)を行 う方針。創業者への取得申し入れ価格は1株51.542ユーロ。

豊田合成(7282):4.9%高の3450円と反発。一時3560円と75日移動平 均線(3534円)を約1カ月ぶりに回復した。みずほ証券が19日付で、投資判 断を「5(売り)」から「3(ホールド)」に引き上げた。

スリーエフ(7544):1%安の729円と反落。同社が主力とする首都圏は週 末を中心に天候不順が続き来店客数が減少、08年3月-5月(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比41%減の9100万円となった。据え置かれた中間 営業益予想(8億円)に対する進ちょく率は11.4%。

シーイーシー(9692):1%高の1050円と続伸。2月の大幅な組織変更を 経て、金融や自動車向けのシステム開発案件が堅調に推移、08年2月-4月 (第1四半期)の連結営業利益は前年同期比5.5%増の6億7700万円となっ た。据え置かれた中間営業益予想(13億円)に対する進ちょく率は52.1%で、 前年同期の51.0%より順調。

新星堂(7415):ストップ高となる30円(35%)高の115円。のぞみ債 権回収との間で金融債務の一部免除を含む金銭準消費賃借契約を締結、同社か ら債権計画に対する合意が得られたと発表。のぞみ債権が新星堂の債権者から 取得した金融債権は19日時点で総額176億7300万円。2月末時点における負 債総額は248億6400万円となっている。

ふくおかフィナンシャルグループ(8354):3.5%安の496円と続落。傘下 の親和銀行が融資をしていた下田組(長崎県島原市)が今月6日に銀行取引停 止処分を受け、貸出金3億9000万円が取り立て不能となるリスクが浮上。

サカイオーベックス(3408):4%高の156円。発行済み株式総数の2.9% に相当する200万株を上限に自社株買いを行う。取得期間は7月1日から12 月26日までで、上限金額は3億5000万円。

新日鉱ホールディングス(5016):一時2.1%高の679円まで上昇。傘下の ジャパンエナジーが豪州北西大陸棚の沖合約150キロメートルに位置する「W A-412-P」鉱区(730平方km)の権益を取得した。終値は変わらずの665円。

アークランドサカモト(9842):朝方に3.3%高の1129円まで上昇。ホー ムセンター向けの卸売事業は低迷も、不動産や本業の小売事業は大型店を中心 に好調、08年3月-5月(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比12%増 の15億円となった。据え置いた中間営業益予想(26億円)に対する進ちょく 率は57.7%で、前年同期の51.2%より順調。終値は1.1%安の1081円。

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