日本株は早々に下げ場面、銀行や石油関連株に売り-海運や鉄鋼は堅調

朝方の東京株式相場は上昇して始まった 後、早々に下落する場面が見られた。米格付け会社のムーディーズは、米金融 保証会社(モノライン)大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グ ループの保険子会社の格付けを引き下げたと発表。金融不安の再燃を警戒する 格好で、シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)のS&P500種株 価指数先物が弱含んでいる。こうした影響もあり、三菱UFJフィナンシャ ル・グループなどの銀行株が下落。国際原油市況の急反落を受けて、国際石油 開発帝石ホールディングスなどの石油関連株も安い。

半面、商船三井などの海運株は上昇。新日本製鉄などの鉄鋼株、アステラ ス製薬などの医薬品も買われ、相場全般を下支えしている。東証業種別33指 数は20業種が下落、13業種が高い。

十字屋証券の岡本征良投資情報室長は、「相場の先行きの解釈が難しいた め、指数はふらふらしやすい。原油価格の下落は心強い材料だが、モノライン 2社の格下げは米国株式相場で織り込まれていないため、日本株相場でどう織 り込むか注目したい」と話した。

午前9時38分現在の日経平均株価は、前日比16円76銭(0.1%)安の1 万4113円41銭。TOPIXは同2.45ポイント(0.2%)安の1373.15。

米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日の米株式市場の終了 後、モノライン大手のMBIAとアムバック・ファイナンシャル・グループ の保険子会社の格付けを最上級の「Aaa」から引き下げたと発表した。フィ ッチ・レーティングスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格下げ に追随した。

19日のニューヨーク原油先物相場は急落。バレル当たり4ドル以上の値 下がりとなった。中国が20日から燃料価格を引き上げると伝わり、需要が減 少するとの観測が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先 物7月限は前日比3.5%安の1バレル=131.93ドルで終了。これを受け、前日 の米市場では、米トラックリース最大手のライダー・システムや米格安航空大 手サウスウエスト航空といった運輸関連株が買われた。

IHIやテーマ株弱い、砂糖は上昇

個別では、証券取引等監視委員会が有価証券報告書に虚偽記載があったと して、約16億円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告したIHIが安い。 前日まで急騰していた新神戸電機や古河電池などの電池関連、井関農機など農 業関連、高岳製作所などの発電所関連といった低位テーマ銘柄は総じて売り優 勢となっている。

半面、好業績を確認したCECやイオンディライトなどが買われ、きょう の東証1部上昇率上位では東洋精糖や日本甜菜製糖、三井製糖など砂糖株の上 げが目立つ。

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