東京外為(予想):ドル底堅い展開か、原油急落受けた米株高で売り緩和

東京外国為替市場ではドルが底堅い展開が 見込まれる。早朝のドル・円相場は前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた 108円ちょうど付近で推移している。原油先物相場の急落を受けて、エネルギー 価格高を背景とした景気の圧迫懸念が緩和したことから、米株が上昇。ドルを 取り巻く環境の不透明性が薄れて、売り圧力が和らぎそうだ。

ただ、足元では米経済指標の弱含みも目立つことから、積極的にドル買い を進める動きも見込みにくく、内外で目立った材料も見当たらないなかで、こ の日のドル・円相場はこう着感が強まる可能性もある。

原油急落でコスト圧迫懸念和らぐ

原材料高を背景として世界的にインフレが深刻化するなか、前日は中国で 燃料需要が減少するとの観測から、ニューヨーク原油先物相場が急落。米国株 式相場はコスト高を背景とした圧迫懸念が和らぎ、運輸株や消費関連に買いが 入った。

エネルギー高を背景とした景気の先行き不透明感が緩和したことから、外 為市場ではドルの買い戻しが進行。東京時間に一時107円43銭(ブルームバー グ・データ参照、以下同じ)と、12日以来のドル安値を付けていたドル・円相 場は108円07銭まで値を戻した。

ユーロ・ドル相場も東京時間に一時1ユーロ=1.5587ドルと、11日以来の 水準までユーロ高・ドル安が進行していたが、海外時間にかけては、対英ポン ドでのユーロ売りなども相まって、1.5467ドルまでドルが回復。1.55ドルちょ うどを挟んだ水準でこの日の東京市場の取引を迎えている。

米経済指標の弱含み目立つ

そうしたなか、19日に発表された米国の経済指標はやや弱含みとなった。 労働省が発表した14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は38万1000件と、前週から5000件の減少となったものの、ブルームバーグ・ ニュースがまとめた市場予想の37万5000件を上回った。

また、米フィラデルフィア連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数 はマイナス17.1と、前月マイナスの15.6から悪化。7カ月連続でマイナスに 落ち込んでおり、指標の悪化を受けて米金融当局がインフレ抑制に向けた利上 げには踏み込みにくいとの見方が生じやすい。

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