日本株は反発へ、輸出や運輸株などに買い-原油急落と金融不安後退

東京株式相場は反発する見通し。海外原油 価格の大幅反落を受け、米国経済に対する過度の悲観論の後退から、トヨタ自動 車を中心とした輸出関連株が上昇しそう。また、コスト圧迫懸念が薄らぎ、日本 航空や商船三井などの空運や海運株など運輸関連株にも買いが集まりそうだ。一 方、国際石油開発帝石ホールディングスなどの石油関連株は安くなる見通し。

  大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは、「米株高、原 油安の好材料を受け、しっかりした動きになるだろう。ただ、海外の他市場と比 較して株価水準は高い位置にあるため、利益確定売りが出やすい」と指摘。前日 終値を挟んだ展開になると予想する。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物9月物の19日清算値は1万4265 円で、大阪証券取引所の終値(1万4140円)に比べて125円高だった。前日の 日経平均の終値は前日比322円65銭(2.2%)安の1万4130円17銭。

19日のニューヨーク原油先物相場は急落。バレル当たり4ドル以上の値下 がりとなった。中国が20日から燃料価格を引き上げると伝わり、需要が減少す るとの観測が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月 限は前日比4.75ドル(3.5%)安の1バレル=131.93ドルで終了。これを受け、 前日の米市場では、米トラックリース最大手のライダー・システムや米格安航空 大手サウスウエスト航空などが買われた。

また、蒸し返されていた金融不安も後退している。米地銀BB&Tは、 「2008年中に現金配当をいくらか引き上げる」との4月17日の声明をあらため て表明した。スターン・エージー・アンド・リーチのアナリストが最大50%の 減配を余儀なくされるとの見方を示していただけに、好感された。原油安と金融 不安の後退から、前日の米主要株価指数はいずれも上昇。S&P500種の10セ クターは、エネルギー株指数のみが下落。

主要株価指数の終値は、S&P500種株価指数は前日比5.02ポイント (0.4%)高の1342.83。ダウ工業株30種平均は34.03ドル(0.3%)高の

12063.09ドル。ナスダック総合株価指数は32.35ポイント(1.3%)高の

2462.06で終えた。

三井住友の英バークレイズ出資報道

銀行株も上昇しそうだ。20日付の日本経済新聞朝刊によると、三井住友銀 行と英銀大手バークレイズは19日、資本・業務両面で幅広い提携関係を結ぶ方 向で最終調整に入った。三井住友銀がバークレイズに第三者割り当てで1000億 円規模を出資するほか、業務面でもアジア展開や資産運用事業などで連携を深め るという。大和住銀投信の門司氏は、「日本はサブプライムローン問題の影響が 相対的に小さいと言われている。今回のニュースはその1つの良い例として見ら れる可能性がある」との見方を示している。

出光興産や三菱商が上昇公算

個別では、食料を原料としないバイオ燃料の量産に乗り出す、と20日付の 日本経済新聞朝刊が報じた出光興産と三菱商事は、代替エネルギー関連と受け止 められ上昇する公算がある。また、業務提携関係にあり、フランスの大手業務用 スピーカーメーカーであるネキソ社に株式取得の申し入れをしたヤマハ、不動産 事業や小売事業が好調に推移し、08年3-5月(第1四半期)の連結営業利益 が前年同期比12%増となったアークランドサカモトも堅調に推移しそうだ。

半面、証券取引等監視委員会が有価証券報告書に虚偽記載があったとして、 約16億円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告したIHIのほか、競争激 化とガソリン高を背景にした来客数の減少から2008年5月通期の連結業績は従 来予想を下回ったようだと発表したハニーズなどが安くなる見込み。燃料費が急 激に上昇した影響で洗濯コストが増加し、08年8月通期業績予想を下方修正し たナガイレーベンも下落しそうだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE