米国株:反発、原油安で運輸株や消費株に買い-ブロードコムも高い

米株式相場は反発。原油先物相場が5ド ル近く下げたため、運輸株や消費関連株に買いが入った。半導体大手ブロード コムの利益が増加するとの見通しを好感し、テクノロジー株も高い。

地銀BB&Tが減配観測に反して、年内に増配するとの見通しを示すと、 株式相場は上げ幅を拡大した。ブロードコムは4月以来の大幅高となり、ハイ テク株をけん引した。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスはブロードコ ムの利益が着実に伸びると予想した。原油安を背景に米トラックリース最大手 のライダー・システムや米格安航空大手サウスウエスト航空などが上昇。S& P500種株価指数の運輸株指数を構成する10銘柄のうち9銘柄が上げた。

S&P500種株価指数は前日比5.02ポイント(0.4%)上げて

1342.83。ダウ工業株30種平均は34.03ドル(0.3%)高の12063.09ドル となった。ナスダック総合株価指数は32.35ポイント(1.3%)上昇して

2462.06で終了した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は3対 2。

ウェルズ・キャピタルのチーフ投資ストラテジスト、ジェームズ・ポール セン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「景気が底入れし たとの認識が高まり始め、原油相場がやや下がれば、市場心理はかなり強気に 傾くと思う」と述べた。

S&P500種の10セクターのうち、エネルギー株指数のみが下落した。 BB&Tの発表を好感し、金融株指数は上げに転じた。シティグループがサブ プライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連資産でさらに評価損を計上 するとの見方を示したため、金融株指数は一時、5年ぶりの低水準に沈む場面 もあった。

ブロードコム

任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」向けの半導体を手掛けるブロードコム は7.6%高。S&P500種の構成銘柄で上昇率首位となった。リーマンのアナ リスト、ティム・ルーク氏は、ブロードコムの4―6月(第2四半期)の利益 見通しを上方修正した。需要が強まれば7―9月(第3四半期)見通しを上回 る可能性もあるとも指摘した。

S&P500の半導体指数は2.5%上げ、全18銘柄のうち17銘柄が上昇し た。インテルが高い。

原油安

中国が20日から燃料価格を引き上げることから原油需要が減少するとの 観測が広がり、ニューヨーク原油先物7月限は前日比4.75ドル(3.48%)安 の1バレル=131.93ドルで取引を終えた。これを背景に、ライダーやサウス ウェスト航空のほか、クルーズ船運営大手のカーニバルが上昇した。

S&P500のエネルギー株指数は過去1年では17%高と、全10セクター 中で上昇率トップだが、19日は2.1%下落した。エクソンモービルは2.3%安、 シェブロンは2.4%下げ、ダウ平均の構成銘柄のうち下落率で上位2銘柄とな った。

地銀

BB&Tは2セント高の24.35ドルで終了した。一時は12%下げる場面も あった。同社が「2008年中に現金配当をいくらか引き上げる」との4月17日 の声明をあらためて表明したことが買いを誘った。スターン・エージー・アン ド・リーチのアナリストがBB&Tが最大50%の減配を余儀なくされるとの見 解を示したため、朝方は売りが膨らんだ。

前日はフィフス・サード・バンコープが減配に加え、市場予想を下回る収 益見通しを発表し、地銀株に売りを誘った。

S&P500種の地銀株指数は19日、一時は5%安となったが、ほぼ変わら ずで終えた。

シティグループ株は1.1%下落。ゲーリー・クリッテンデン最高財務責任 者(CFO)がサブプライム住宅ローン証券について、実質的な評価損を追加 計上することを明らかにしたことが売りを誘った。

一方、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は4.9%高。 シティグループのアナリスト、ジョシュア・シャンカー氏が投資判断を「買 い」に引き上げたことがきっかけ。同氏は最近のAIG株の下落は「妥当では ない」と指摘した。

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