ベアーSの元ヘッジファンド運用責任者を逮捕、詐欺容疑で起訴(3)

米証券ベアー・スターンズ傘下のヘ ッジファンドの元運用責任者、ラルフ・シオフィ被告(52)とマシュ ー・タニン被告(46)の2人が19日、自宅で逮捕され、共謀罪と郵便詐 欺罪で起訴された。住宅ローン市場の崩壊をめぐる連邦当局の捜査で、 逮捕および起訴に至った初めてのケースとなった。

両被告はベアー・スターンズ傘下の2本のヘッジファンドの健全性 をめぐり投資家を欺いた容疑がもたれている。同ファンドは昨年破たん し、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機が表面化す るきっかけとなった。シオフィ被告はまたインサイダー取引の罪でも起 訴された。起訴状は両被告間の数多くの電子メールでのやり取りに言及 した。共謀罪で有罪となれば両被告ともに最長20年の禁固刑を言い渡さ れる可能性があり、シオフィ被告はインサイダー取引でも有罪となれば さらに20年の禁固刑が加わることになる。

また証券取引委員会(SEC)はこの日、両被告人を民事提訴した。

FBIのニューヨーク事務所報道官ジェームズ・マーゴリン氏によ ると、シオフィ被告はこの日午前7時に米ニュージャージー州の自宅で、 タニン被告も同じ時刻にニューヨーク市内の自宅で逮捕された。2人は 指紋採取の後、手錠をかけられブルックリンの連邦裁判所に移送された。

シオフィ被告の弁護士、エドワード・リトル氏は発表資料で「シオ フィ氏が運用していたファンドが最初に破たんしたことから格好の標的 にされているのだろうが、これは同氏が違法行為を犯したことを意味す るものではない」と反論した。

タニン被告の弁護士、スーザン・ブルーン氏も同被告人の無罪を主 張し、「金融市場の危機が広がったことから、スケープゴートにされて いる」と付け加えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE