世銀:中国の金融政策は困難を強いられる公算も-投機資本の流入で

世界銀行は19日、投機資本流入の影響で中 国の金融政策運営が困難を強いられる可能性があり、今後こうしたことが起こら ないようにするため、為替レートの柔軟性を高める必要があると指摘した。

中国チーフエコノミスト代行のルイス・クイス氏は、記者会見で「中国経済 は、独立した金融政策を持てないほど規模が大きい」とした上で、「独立した金 融政策を行うためには、為替レートの一段の柔軟性が必要だ」と指摘した。

貿易黒字や海外からの直接投資、人民元の上昇を見込んだ投資家からの資本 流入で中国経済には資金が溢れ、インフレ加速の恐れが出ている。陳徳銘・商務 相は18日、外貨準備高が2008年末に過去最高の1兆8000億ドル(約194兆 円)に達する可能性があると述べた。

クイス氏は「これまでのところ、中国の金融政策はこうした資本流入の大き な影響は受けていない」としながらも、「これらの問題が今後も政策当局者らを 困らせないと考えるのは賢明ではない」との見方を示した。

世界銀行は、中国の今年のインフレ率予想を7%と、2月時点の4.6%から 上方修正した。経済成長率についても9.8%と、従来の9.6%から引き上げた。 サービス業の伸びに関するデータを中国政府が修正したためとしている。

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