モルガンS決算:ゴールドマンとの差広がる-リーマンにも一部見劣り

18日に2008年3-5月(第2四半期)決 算を発表した米証券2位モルガン・スタンレーは、同最大手ゴールドマン・サッ クス・グループに一段と差を広げられることになった。しかも同決算は、赤字と なった同業4位リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの一部部門にさえ見劣 りする内容だった。

ゴールドマンは資産運用と株式引き受け、商品取引で稼ぎ、08年3-5月 (第2四半期)決算が市場予想を上回った。モルガン・スタンレーのジョン・マ ック最高経営責任者(CEO)は、こうした事業によって57%減益を埋めるこ とはできなかったと語った。

一方、リーマンは同四半期決算が28億ドルの赤字となったものの、投資銀 行と資産運用業務での利益急減を回避した。同社の企業買収助言や引き受け部門 の減益幅はモルガン・スタンレーより小幅で、資産運用部門の収入は5億600 万ドルと、同部門が赤字となったモルガン・スタンレーの4億8800万ドルを超 えた。

フォックスピットのアナリスト、デービッド・トローン氏は「顧客相手では リーマンの業績の方が良かった」とした上で、モルガン・スタンレーの第2四半 期決算は「ゴールドマンをかなり下回った」と指摘した。

モルガン・スタンレーのマック会長兼CEO(63)は発表文で減益の原因 は「厳しい市場環境と顧客側の活動低迷」と説明。不動産担保証券や企業買収向 けローンで評価損が出たほか、トレーダーの読みが外れたことも挙げた。

リーマンの赤字は14年ぶり。ゴールドマンが17日発表した第2四半期決 算は純利益が前年同期比で11%減少し、2四半期連続の減益となったが、12四 半期連続で市場予想は上回った。

モルガン・スタンレーのマックCEOは3年前の6月に就任。同社は住宅ロ ーン関連証券の損失が響き、07年9-11月期(第4四半期)に四半期ベースで 初の赤字に陥り、同CEOは同年11月、ゾーイ・クルーズ共同社長(当時)を 実質更迭するとともに、トレーディング全体の責任者を務めていたニール・シア 氏を降格した。07年12月-08年2月(第1四半期)の株式セールス・トレー ディング収入は過去最高となったものの、第2四半期は商品ともども悪化し、債 券部門は引き続き住宅ローン関連資産の評価損に悩まされた。

グライムズ(マサチューセッツ州ウエストボロー)のアナリスト、ベン・ウ ォレス氏はマックCEOについて、「このような結果では、受ける圧力は幾分高 まるだろう。ゴールドマンが比較的堅調な決算を示した直後だけに、多少失望す る」と語った。

マック氏が05年6月30日にモルガン・スタンレーに返り咲いて以来、同 社の株価は6.6%下落して18日の株価終値は40.69ドル。同じ期間にゴール ドマンは79%上昇。リーマンは50%下落している。

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