ベトナム:広範な資本規制と為替管理で危機回避へ-S&Pの周氏

米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)は、ベトナムではインフレが加速し、経済成長が減速している ものの、「広範」な資本規制と為替管理が同国からの海外資金の流出を阻止する との見方を示した。

S&Pでアジアのソブリン債と社債の格付けを担当する周彬氏(シンガポ ール在勤)は17日のインタビューで、ベトナムでは外国資金は大半が不動産と 株式への投資に限定されていると指摘、その上で「ベトナムは通貨危機ではな い。ホットマネー(投機的な短期資金)が流入しているのは確かだが、1997年 にアジアで起きたような一斉の資金引き揚げにつながるとは思えない」と述べ た。

ベトナム株は年初来で59%安と、世界の株式市場で最大の下落率となって いる。ベトナム・ドンは2001年以来で最大の下げとなるペースだ。

ブルームバーグのデータによれば、海外投資家は今年、ベトナム株の買い 入れを半分に減らした。米証券大手モルガン・スタンレーは先月、経常赤字拡 大を理由に、ドンが「通貨危機」に向かっているとの分析を示した。

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