岡野バ株がストップ高気配、通期利益予想を増額-原発向け中期期待も

電力用の大型高温高圧バルブを手掛ける岡 野バルブ製造の株価が急騰。国内外で、バルブ事業とメンテナンス事業の受注が ともに好調に推移し、今通期(2008年11月期)の連結業績予想を増額修正した。 中期的に原子力発電所向けの需要増加が見込めるとの見方を、一部アナリストが 示していることもあり、良好な収益環境を評価する買いが膨らんでいる。

株価はストップ高(値幅制限の上限)に当たる前日比100円(13%)高の 880円まで急騰。6月6日に付けた年初来高値(869円)を更新した。午前9時 45分以降はストップ高水準での買い気配が続いた。

岡野バは18日の取引終了後に、5月中間期と11月通期の業績予想を上方修 正した。通期の連結営業利益は前年比2.3%増の17億2000万円と、従来計画を 3億3000万円上回るもよう。国内では、中国電力の島根原子力発電所3号機向 けの新設バルブを受注したほか、メンテナンス工事に伴う納入済みバルブや部品 の取り替えなど需要掘り起こしに成功。中国や台湾、中近東など海外向けのバル ブ生産増で工場稼働率が高まったことも寄与する。

野村証券金融経済研究所の田崎僚アナリストは18日付の投資家向けリポート で、「原発の老朽化を背景に、小口で短納期のバルブのメンテナンス需要が堅調 に推移している」と指摘。その上で、国内の原子力発電所の建設計画13件のうち、 「岡野バが高いシェアを有する沸騰水型(BWR)が10件を占めており、中期的 にもバルブ需要の増加が見込まれる」(同氏)との認識を示した。

野村金融研では、岡野バの08年11月期の営業増益率を16%と予想。資本財セ クターの平均3%と比較して高い成長を見込む。一方、08年11月期の予想基準P ER(株価収益率)は特別損失を除く実質で13倍と、資本財セクターの平均18倍 を下回っていることから、「2(買い)」の投資判断を継続している。

高岳製や日バルカーも大幅高に

この日の株式市場では、ほかの発電所関連銘柄の一角にも買いが波及してお り、電力向け送配電機器が主力の高岳製作所(6621)が8%超上昇、発電用ポン プを手掛ける酉島製作所が5%超上げ、日本バルカー工業も大幅高となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE