議決権助言グラス・ルイス:計算書類議案は「反対」を-荏原総会で(2)

議決権行使助言2位の米グラス・ルイスは、元役 員による不正支出が表面化した荏原の株主総会で、計算書類を承認する議案に反対す ることを株主に助言した。過去の荏原の不祥事を踏まえて取締役会の信頼性や株主価 値の保護・向上能力に疑問があるのが背景としている。

電子メールで19日に送られた資料によるとグラス・ルイスは、荏原が過去3年間 に独占禁止法で何度も罰せられていると強調した。その上で取締役会の資質を問い、 第1号議案に承認しないよう促した。計算書類は貸借対照表や損益計算書で構成され る、いわゆる決算書類。本来は株主総会での報告事項で、決議事項ではない。

荏原では大森義夫監査役が事業報告を承認しない意思を表明、その中で不正支出 をめぐる経理帳簿虚偽記載の可能性を指摘した。これを受けて荏原は法令を踏まえて 計算書類について、27日総会で事情説明した上で株主に賛否を求めることにした。

1号議案は、出席株主議決権の過半数で承認される普通決議。総会で否決された 場合に荏原は「計算書類の内容を精査した上で臨時総会などに再度提出する」(千坂 隆太広報室長)ことにしている。

グラス・ルイスは荏原総会で、不正支出の際の取締役5人の選任とこの期間に取 締役であった者への退職金贈呈の議案についても反対するよう助言した。

また、米運用会社ブランデス・インベストメントが増配と自己株取得を株主提案 として求めた日比谷総合設備の総会についてグラス・ルイスは、増配案に反対、自己 株取得案については賛成することを助言した。

荏原株は、前日比6円(1.7%)安の350円(午前10時半現在)。

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