日本化株が3年超ぶり高値、採算向上で3期連続増益へ-割安感が台頭

無機化学品大手の日本化学工業の株価が 続伸。一時は前日比12円(3.1%)高の397円まで買い進まれ、2005年4月 11日以来、約3年2カ月ぶりの高値を付けた。取引形態の見直しや採算を重視 した販売営業活動が奏功、2009年3月期にかけても3期連続で増収増益が実現 できると期待されている。

コスモ証券投資調査部の斉藤和嘉シニアアナリストは、3月半ば以降、右 肩上がりで上昇を続ける日本化株について、「そもそも割安な水準で放置され 過ぎた。増益基調の持続を期待した買いが入っていたところに、リチウムイオ ン電池の材料を手掛けていることが材料視されたのではないか」と解説した。 3月半ばには0.6倍以下だった株価純資産倍率(PBR)は1倍に戻ったもの の、「もう少し上値があるだろう」と、斉藤氏はみている。

日本化の09年3月期の連結業績予想値は、売上高が前期比4%増の550 億円、営業利益が同19%増の40億円。1株当たり利益(EPS)は25円にな る見込み。国際商品市況の高騰に伴い、同社の主力原材料となるコバルト、ク ロム、リンも「かつて経験したことがないほどの速度で急激に値上がりしてい る」(日本化IR担当の熱海孝司氏)が、在庫管理の徹底や原料価格に合わせ 製品価格も自動的に変動させる製品価格のフォーミュラ化で、在庫評価に絡む 損益変動を抑制。06年3月期に1.6%だった営業利益率は09年3月期に7.3% に高まる予定だ。

斉藤アナリストは、「需給がタイトになっているため、無機系製品の転嫁 値上げもある程度受け入れられるだろう」と予想していた。

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