エイブル株が売り気配、おとり広告で公取が排除命令-顧客離れを警戒

アパートやマンションの賃貸仲介を手掛け るエイブルの株価が売り気配。公正取引委員会が前日、エイブルがウエブサイ トや情報誌「CHINTAI」に掲載した物件で不当表示があったとして、排 除命令を出した。ブランドイメージの悪化による業績の先行きを不安視した売 りが先行、午前9時27分現在の気配値は前日比120円(8.9%)安の1229円で、 注文状況は差し引き5万400株の売り超過となっている。賃貸不動産情報など を手掛けるヘラクレス上場のCHINTAIの株価は、同780円(3%)安の 2万5120円と反落している。

契約済み物件、所要時間、築年数

公正取引員会は18日午後、エイブルがインターネットや情報誌に存在しな い物件や契約済み物件を載せていたなどとして、景品表示法違反(おとり広告、 優良誤認)で同社に排除命令を出した。ネットの「CHINTAI NET」、 「週間CHINTAI」などの物件広告で、実際に存在しない物件を掲載した ほか、すでに契約済みの物件を賃貸できるように表示していた。このほか、駅 までの徒歩での所要時間を短くしたものや、築年数を約17年新しいものとして 伝えていた。

エイブルは同日、「排除命令を厳粛に受け止め、今後は全社を上げてコン プライアンスの徹底を図り、再発防止に努める」とコメント。同社の唐沢千秋 社長室長は、「1件1件物件情報の確認を行っていきたい。ただ、誤表記によ る契約はなかった」としている。

大和証券SMBC・グローバルプロダクト企画部情報課の西村由美次長は 排除命令を受けたことで、「企業イメージや顧客への信頼が悪化しそうだ。信 頼回復に時間がかかりそうで、顧客離れによる業績への悪影響も懸念される」 との見方を示した。

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