【個別銘柄】電線、肥料、発電所、電池、エイブル、田崎、運送、建設

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19日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

中小型の電線株:東京特殊電線(5807)はストップ高に当たる前日比50 円(35%)高の194円で比例配分。沖電線(5815)も一時ストップ高となる 26%高の245円、タツタ電線(5809)は20%高の348円、三菱電線工業 (5804)も9%高の158円まで上げ、いずれも年初来高値に。世界の情報通信 関連企業が太平洋を横断する海底光ケーブルを増強すると一部報道で伝わり、 個人などの資金が入ったという。もっとも、4社とも海底ケーブルは取り扱っ ていない。水戸証券の松尾十作投資情報部長は、「思惑先行の動き」と。

コープケミカル(4003):20%高の257円と急伸。19日付の朝日新聞朝 刊は、化学肥料の約6割のシェアを持つ全国農業協同組合連合会(JA全農) が、主要な肥料の販売価格を7月から現行の1.5-2倍程度に値上げする方向 で最終調整中と報道。過去最大の上げ幅になるという。同社は全農系専業で、 利幅拡大期待が高まる。肥料が主力の片倉チッカリン(4031)も高い。飼料関 連銘柄の一角にも値上げ期待の買いが波及、協同飼料(2052)や日本配合飼料 (2056)も小高い。また農機関連として、井関農機(6310)も買われた。

岡野バルブ製造(6492):ストップ高となる100円(13%)高の880円まで 買われ、年初来高値を更新。中国電力(9504)の島根原子力発電所3号機向け の新設バルブ、メンテナンス工事に伴う納入済みのバルプや部品の取り替え需 要などが寄与し、08年11月期の連結利益予想を上方修正。営業利益は前年比

2.3%増の17億2000万円と、従来計画を3億3000万円上回るもよう。発電所 関連銘柄では、高岳製作所(6621)、酉島製作所(6363)も連日の上昇。

東洋エンジニアリング(6330):4.6%高の684円と5日続伸し、年初来 高値更新。クレディ・スイス証券では18日付の資本財業界のリポートで、投 資判断は未付与ながら、南米を中心に新規プラント需要が好調である旨を伝え ている。

古河電池(6937):一時ストップ高となる200円(14%)高の1599円ま で買われ、連日で上場来高値を更新。環境、新エネルギー関連銘柄を買う人気 が継続、自動車向け電池関連では新神戸電機(6934)、ジーエス・ユアサ (6674)が高い。自動車用電装品を手掛ける新電元工業(6844)も上昇。

三洋電機(6764):3.3%高の280円と続伸。繰り返し使える単3、単4 型のニッケル水素充電池の生産量を2008年度に前年度比2倍の年産5000万個 に増やすと、19日付の日本経済新聞朝刊が報道。国内での販売増に加え、欧 州向け輸出も拡大するという。収益寄与を期待した買いが優勢になった。

エイブル(8872):9.4%安の1222円と急反落。公正取引委員会は18日、 存在していない物件をウエブサイトで掲載していたとして、景品表示法違反の 「不動産おとり広告」などで排除命令を行った。これに対し、エイブルは「全 社を上げてコンプライアンスの徹底を図り、再発防止に努めたい」とコメント。

田崎真珠(7968):13%安の222円と大幅続落し、東証1部の下落率1位。 売上高は計画を上回るものの、粗利益率が低下するため、08年4月中間期の 連結営業利益は前年同期比17%減の5億円にとどまったもよう。従来計画は 7億5000万円と増益を計画。

ヤマトホールディングス(9064):3%安の1441円と反落。米小荷物輸 送大手のフェデックスが18日発表した2008年3-5月(第4四半期)決算は、 2億4100万ドルの赤字。燃料コストの上昇などが響き、11年ぶりの赤字に落 ち込んだ。連想売りが優勢に。日本通運(9062)や福山通運(9075)も安い。

建設株:前田建設工業(1824)が8%安の367円、大和ハウス工業 (1925)が6.3%安の1031円、大成建設(1801)が6%安の267円など東証 1部の下落率上位に入る銘柄が目立った。経済産業省が19日朝に発表した4 月の全産業活動指数によると、建設業活動指数は季節調整済みで72.0と、前 月から0.5ポイント低下した。昨年7月以降は70台が定着しており、直近最 低は2月の70.7。

トヨタ自動車(7203):3.2%安の5490円と反落。19日付の日経新聞朝 刊によると、米国内の大型車工場で生産調整を本格化する。ピックアップトラ ック「タンドラ」などを組み立てている3工場で10月末までに5―14日間、 操業を休止するという。対象工場の減産幅は合計で1万台強となり、前年実績 比3―4%減となる見通しとしている。

理研ビタミン(4526):2.6%高の3220円と反発。キッコーマン(2801) と資本・業務提携を行うと18日に発表。提携が原料の共同調達や販売チャネ ル拡大などを通じ、収益にプラスに働くとの見方から買いが先行。キッコマン は、理研ビタの大株主でもあるSFCG(8597)から発行済総数の29.99%に 当たる709万3400株を市場外の相対取引で20日に取得予定。1株当たりの取 得金額は3660円と、18日終値3140円を17%上回る水準。

KNT(近畿日本ツーリスト、9726):0.5%安の187円と小幅に3日続 落。主軸の旅行業が低調に推移し、08年6月中間期の連結営業損失が従来計 画の21億円から41億円に赤字幅が拡大する見込み。前年同期実績は21億 7300万円の赤字。夏商戦や北京五輪による売り上げ増を見込み、08年12月期 の連結営業利益は従来予想の9億円を据え置き。前期実績は2億9200万円。

森精機製作所(6141):変わらずの2040円。発行済総数の5.33%に当た る500万株、金額にして100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。期間 は19日から09年6月18日まで。

マックスバリュ北海道 (7465):2.3%高の1840円と続伸。発行済株式総 数の3.6%に相当する25万株、5億1700万円をそれぞれ上限に自己株を取得 する。取得期間は19日から7月24日まで。

そーせいグループ(4565):5%安の4万6250円。モルガン・スタンレ ー証券が19日付で、投資判断を「イコールウエート」に据え置いたまま、目 標株価を11万円から5万1000円に引き下げた。

ミタチ産業(3321):9.3%高の880円まで上げ、07年11月16日以来の 高値を回復。原油価格高騰を背景に、自動車メーカー各社がエネルギー効率の 良いハイブリッド車の開発・増産に注力している。同社はハイブリッド車用の 部品を数多く手掛けているため、その恩恵を受ける銘柄群の1つとして買いを 集めた。終値は0.5%高の809円。

日本化学工業(4092):一時は3.1%高の397円まで買い進まれ、05年4 月11日以来、約3年2カ月ぶりの高値を付けた。取引形態の見直しや採算を 重視した販売営業活動が奏功、09年3月期は3期連続で増収増益が実現でき ると期待された。終値は1%安の381円。

ワタベウェディング(4696):0.4%高の1008円と小幅続伸。東京、大阪 など主要都市に11の施設を保有するメルパルク(旧郵便貯金会館)と提携、 婚礼事業などを引き継ぐと18日に発表。挙式催行件数の増加や海外からのカ ップル受け入れなどで国内事業が強化できるとみられ、買いが膨らんだ。

スリープログループ(2375):1.7%高の11万7000円と続伸。08年10月 期の連結純利益が従来予想の2倍となる前期比16%増の1億6000万円になる 見通しとなり、買いを誘った。IT(情報技術)機器の販売支援サービスやシ ステム機器設置サービスなどが好調に推移する見通し。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):朝方に一時0.3%高の3320 円。農業に参入すると、19日付の日本経済新聞朝刊が報道。3年以内に全国 10カ所に農業生産法人を新設、生産した野菜を傘下のイトーヨーカ堂全170 店で販売するという。ヨーカ堂だけで野菜・果物の販売額は年1000億円あり、 農業事業は先行するカゴメ(2811)やワタミ(7522)の30億―60億円規模を 早期に抜く公算としている。じり安展開で、終値は1.5%安の3260円。

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