東京外為(予想):ドルが弱含みか、早期利上げ観測後退で上値重い

きょうの東京外国為替市場では、ドルが弱 含みか。早朝の取引ではドル・円相場が1ドル=107円台後半で推移している。 信用収縮の長期化や原油高で米景気の一段の悪化が懸念され、米国の早期利上 げ観測が後退するなか、ドルは引き続き上値の重い展開が見込まれる。ただ、 積極的に円を買う材料も乏しいことから、株安でリスク回避の動きから対高金 利通貨での円の買い戻しが強まらない限り、大きくドル安・円高が進む可能性 は低そうだ。

18日の米株式相場は銀行株を中心に続落し、ダウ工業株30種平均は3カ月 ぶりの安値に沈んだ。米小荷物輸送大手フェデックスの決算や米銀フィフス・ サード・バンコープの減配を受け、原油高と銀行の損失で企業業績の低迷が長 引くとの懸念が強まり、売りが優勢になった。一方、早期利上げ観測の後退か ら米国債が続伸した。

米証券大手のモルガン・スタンレーが発表した3-5月(第2四半期)決 算は57%の減益。資産運用と投資銀行業務の減収のほか、株式・債券トレーデ ィングの減益が響いた。継続事業ベースの純利益は10億3000万ドル(1株当 たり95セント)。ブルームバーグがまとめたアナリスト19人の予想平均は1 株当たり利益92セントだった。

信用収縮の長期化が懸念されるなか、外国為替市場ではドルが売られ、対 円では一時、107円71銭まで下落。欧州市場の序盤にかけては対ユーロでの円 売りを背景に108円43銭までドルが上昇する場面も見られたが、上値は重く、 その後は一転して売りに押される展開となった。

利上げ期待でユーロ堅調

一方、欧州中央銀行(ECB)による7月の利上げが見込まれるなか、ユ ーロは引き続き底堅い展開が続いている。早朝の取引ではユーロ・ドルが前日 のユーロ高値を上抜け、一時、1ユーロ=1.5542ドル(ブルームバーグ・デー タ参照、以下同じ)まで値を切り上げている。

ECBのシュタルク理事は18日までに、インフレリスクの高まりにより、 ECBは「警戒を高めた状態になる」と述べ、インフレ期待を押さえ込むため に、「必要なあらゆる措置を取る」と表明した。

この発言を受け、前日の取引ではユーロが円で一時、1ユーロ=168円04 銭まで上昇し、2007年7月23日以来の高値を記録。ただ、168円台の滞空時間 は短く、その後は167円台半ばを中心にもみ合う格好となっている。

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