米国株:続落、フェデックス赤字などで-ダウ平均3カ月ぶり安値

米株式相場は続落。ダウ工業株30種平 均は3カ月ぶりの安値に沈んだ。米小荷物輸送大手フェデックスの決算や米銀 フィフス・サード・バンコープの減配を受け、原油高と銀行の損失で企業業績 の低迷が長引くとの懸念が強まり、売りが優勢になった。

フェデックスは3月以来の安値。燃料価格の高騰を背景に11年ぶりに赤 字に転じたことが売りを誘った。フィフス・サードは28年ぶりの大幅安とな り、S&P500種株価指数の地銀株指数は過去最高の下げを記録した。米自 動車販売台数が6月に15年ぶりの低水準に落ち込むとの予想を売り材料に、 ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターも安い。サンディスクも 大幅安。フラッシュメモリー(電気的に一括消去・再書き込み可能な読み出し メモリー)カードの需要が鈍化するとのアナリストの予想を嫌気し、売りが膨 らんだ。

S&P500種株価指数は前日比13.12ポイント(1%)下げて1337.81。 ダウ工業株30種平均は131.24ドル(1.1%)安の12029.06ドルと、3月 17日以来の低水準となった。ナスダック総合株価指数は28.02ポイント (1.1%)下落して2429.71で終了した。ニューヨーク証券取引所(NYS E)の騰落比率は1対3。

リバーソース・インベストメンツのチーフ市場ストラテジスト、デビッ ド・ジョイ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「しばらく株 式相場にとっては困難な状況が続くだろう。今は企業収益の成長につながるよ うな環境ではない」と述べた。

金融株は通常取引開始前の時間外取引から売りが先行した。米ヘッジファ ンド、ポールソン(ニューヨーク)の創業者、ジョン・ポールソン氏がモナコ での会議で「評価損はまだ3分の1ほど出ただけだ」と述べたことが売り材料 視された。同氏はサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券 の空売りで大きな収益を上げた。

フィフス・サード株は27%安と、S&P500種の構成銘柄で下落率トッ プ。同行は18日、監督当局に提出した文書で転換優先株の発行と非中核事業 の売却で増資を実施することを明らかにした。配当を66%減らすことも発表。 4―6月(第2四半期)の1株当たり利益は追加費用を除いたベースで1-5 セントにとどまると予想した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平 均は40セントを超えている。

S&P500の地銀指数を構成する12銘柄中、11銘柄が下落。同指数は

6.8%下げた。17日はゴールドマン・サックス・グループが地銀に対して慎重 な見解を示したことから5.7%下落していた。

大手金融機関で構成される各種金融株指数は2.7%安となった後、0.7% 安まで下げ渋った。

モルガン・スタンレー

モルガン・スタンレーは一時、前日比3.17ドル下げたが、10セント高に 戻して終えた。継続事業ベースの純利益は10億3000万ドル(1株当たり95 セント)。前年同期は23億6000万ドル(同2.24ドル)だった。ブルーム バーグがまとめたアナリスト19人の予想平均は1株当たり利益92セントだっ た。

パーマネント・ポートフォリオ・ファミリー・オブ・ファンズで運用に携 わるマイケル・クジオ社長は「市場は現在、金融株の動向に非常に敏感になっ ている。荒い値動きになる銘柄も出てくるだろう」と述べた。

ETF(上場投資信託)ブローカー最大手のMFグローバルは41%安。 2008年4-6月(第1四半期)の純収入がアナリスト予想を下回るとの見通 しを発表。債務返済のための公募増資の計画も明らかにしたため、売りが膨ら んだ。

フェデックス

米小荷物輸送の約31%を手掛けるフェデックスも安い。18日発表した 2008年3月-5月(第4四半期)決算は2億4100万ドル(1株当たり78セ ント)の赤字だった。文書作成サービス部門キンコーズの特別支出を除くベー スでは、1株当たり1.45ドルの利益を計上したが、ブルームバーグがまとめ た11人のアナリスト予想の同1.47ドルには届かなかった。

S&P500種株価指数は5月19日に4カ月ぶりの高値で引けて以降、

6.2%下落。年初からでは8.8%安となっている。

S&P500種構成企業の第1四半期決算の利益は平均で19%減少してい る。ブルームバーグが集計したデータによると、3四半期連続の減益は2002 年以降で最長。

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