協和酵株が反発、がん疼痛治療剤を久光薬から導入-品ぞろえ強化

キリンホールディングス傘下の医薬品会 社、協和発酵工業の株価が反発。午後の取引開始直後にこの日の高値となる前 日比21円(2.1%)高の1034円を付けた。消炎鎮痛貼付薬に強みを持つ久光 製薬から、がん疼痛治療剤「HFT-290」の日本での共同販売権を取得したこ とが明らかになった。協和醗が注力する抗がん剤領域での品ぞろえの拡充とな り、収益などにプラスみられた。

東海東京調査センターの赤羽高アナリストは、久光薬に比べて協和酵の方 がプラス寄与が大きいと解説。「協和醗は抗体医薬品で抗がん剤領域を攻めよ うとしているが、事業化に時間がかかりこれといった商品がない。今回の契約 で、品ぞろえの強化になる」と指摘している。

HFT-290は鎮痛効果の高い合成麻薬「フェンタニルクエン酸塩」を久光 薬が独自の経皮吸収技術(TTS技術)でテープ剤にしたもので、08年6月中 に新薬承認申請を行う計画。無事、新薬販売承認が得られれば、同じブランド 名を用いて、久光薬と協和醗の2チャンネルで販売営業活動を行う予定。

赤羽氏は、今回の販売提携の背景を「第一三共が7月にロキソニンのテー プ剤を売り出すため、久光薬としては経営の屋台骨を支える『モーラステー プ』のてこ入れに注力せざるを得ない事情があったのではないか」と分析、協 和酵と久光薬の双方にとって有意義な契約だったとみていた。久光薬の午後1 時33分現在の株価は同0.9%安の4330円。

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