タクトホム株が急伸-今期増益転換の報道-利益重視の仕入れが可能に

不動産分譲事業を展開するタクトホーム の株価が一時、前日比1950円(6.5%)高の3万2000円と急伸。採算改善で 2009年5月期が増益に転じると一部報道伝えられた。利益率の悪化を理由に、 4月中旬には前期業績の下方修正を行っていただけに、業況好転を評価する買 いが優勢となっている。

18日付の日本経済新聞朝刊は、タクトホムの09年5月の単体税引き利益 が前期推定比11%増の10億円前後になる見通しと報道。個人消費の低迷など で戸建て住宅の売れ行きは鈍いものの、採算重視の仕入れ販売を進めることで 利益率が改善するとしている。

柴山聡社長室長は報道内容に関し、「業績についてはまとまっておらず、 詳細は言えない」としながらも、「足元の収益環境は改善に向かっている」と の認識を示した。これまでは地価が上昇傾向にあった上、同業他社との競争も 激しく、利益率が悪化しやすい状態にあった。ただ、「年明け以降、業者間の 競争がなくなってきたことで、利益重視の仕入れができるようになった」(柴 山氏)という。さらに、採算性の低い物件の処理が一巡したことも、利益率の 改善に寄与すると見ている。

4月15日には、競争激化や原価上昇分を販売価格に転嫁しにくいことな どを理由に、08年5月期の純利益を従来計画の26億円から8億6600万円(07 年5月期は23億800万円)に下方修正した。

十字屋証券の岡本征良投資情報室長は、「会社側の業績予想の下方修正を 受けて足元の収益環境が悪化しているとの懸念があっただけに、今回の日経報 道は買い材料につながっている」と指摘。さらに今月16日には年初来安値 (29万1000円)を更新していたため、反転を見込んだ買いが入りやすかった ともいう。

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