債券は大幅高、米債高や中期債堅調で買い優勢-10年は1.8%割れ(2)

債券相場は大幅高(利回りは低下)。前 日の米国市場では経済指標が落ち込んだことを受けて債券が買われた。こうし た地合いを引き継ぎ、朝方から買いが優勢だった。早期の日銀利上げ観測後退 を背景に、中期債相場の堅調推移も継続。新発10年債利回りは4営業日ぶり に節目の1.8%を割り込んだ。

AIGインベストメンツのポートフォリオマネジャー、横山英士氏は、前 日あたりから海外市場で利上げ観測が後退していると指摘。そのうえで、「こ れまで海外の金利上昇の思惑が強かったので投資家の多くは売りに回っていた。 買えなかった投資家の買いが可能になった」と説明した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比36銭高の133円51銭で寄り付 いた。いったんは133円49銭に上げ幅を縮めたが、その後は水準を切り上げ、 午前10時40分すぎには90銭高い134円5銭まで上昇。中心限月としては10 日以来となる134円台乗せとなった。午前は結局、75銭高い133円90銭で取 引を終了した。9月物の午前売買高は2兆3127億円。

日経平均株価は小幅反発。午前終値は前日比57円40銭高の1万4405円 77銭。続落して始まったが、次第に買いが優勢になった。

新発10年債利回りは一時1.765%

新発10年物の293回債利回りは、前日比3ベーシスポイント(bp)低い

1.80%で取引を開始。徐々に利回り水準を切り下げ、午前9時半すぎには12 日以来の1.8%割れを記録。その後も低下が進んで、一時は6.5bp低い

1.765%と、9日以来の低い水準をつけた。午前の終値は6bp低い1.77%。

中期債相場は引き続き堅調。新発5年債利回りは前日比8bp低い1.345% に下げた。一時は1.34%まで低下して、9日以来の低い水準をつけた。

T&Dアセットマネジメントの竹田竜彦ファンドマネジャーは、「米利上 げ期待がはげた流れが続いている」と指摘した。

一方、カリヨン証券マネジング・ディレクターの加藤進氏は、金利は調整 を繰り返しながらも、今後もじりじり上がると予想。「インフレが加速するこ とに対して固定資産である債券を保有するのはリスクがある」という。

米国市場は、株安・債券高-指標落ち込みで

17日の米国債相場は上昇。2年債利回りが低下した。米景気の一段の悪化 が示されたことから、米利上げ観測が後退している。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比 12bp低下して2.92%。一時は12日以来で最低の2.87%に下げた。10年債利 回りは6bp下げて4.21%。

一方、米株式相場は下落。ゴールドマン・サックス・グループが金融機関 は損失補てんのため、650億ドルの追加増資を余儀なくされると予想したこと が売りを誘った。住宅着工統計と鉱工業生産指数がともに市場予想を下回った ことも売り材料。

リーマン・ブラザーズ証券チーフJGBストラテジストの山下周氏は、米 国が景気減速しているのは間違いないという。「利上げをかなり積極的に織り 込んできたが、景気減速というのがあるので、これから少し織り込み方が後退 するだろう。基本的に金利は低下の方向でみている」と予想している。

--共同取材:池田祐美、YUMI TESO Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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