米FRB議長:利下げを後悔か、インフレ加速で-ローソン元英財務相

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長は世界的なインフレ加速のなか、1984年以来で最も速いペースで実施した 利下げを「後悔している」かもしれない-。こうした見方をナイジェル・ローソ ン元英財務相(76)が18日までに電話インタビューで明らかにした。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場崩壊によるリセッ ション(景気後退)入りを避けるため、米金融当局は昨年9月から今年4月30 日までにフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3.25ポイント引き下げ て2%としている。景気が米国同様に鈍化している英国では、イングランド銀行 が昨年12月から今年4月にかけて計0.75ポイントの利下げを実施し、政策金 利は5%。欧州中央銀行(ECB)は1年にわたって政策金利を4%に据え置い ており、今月には7月の利上げを示唆している。

1983年から89年にかけて財務相を務めたローソン氏は「イングランド銀 行は非常に慎重かつ注意深く、その見方はECBに近い。米金融当局のように、 これ見よがしの手法は取っておらず、バーナンキ議長は今、これまでのやり方を 後悔しているのではないかと私はみている」と語った。

5月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇と、昨年11月以来 の大幅な伸びとなり、ユーロ圏の同月のインフレ率は前年同月比で3.7%と、 1992年6月以来の高さだった。商品相場の高騰を背景とするインフレは世界経 済に対する最大の脅威となり、先週末開催されたG8(主要8カ国)財務相会合 でも懸念を共有する共同声明が採択された。

ローソン元財務相は食料価格の上昇と原油相場の「投機的なバブル」で各国 中銀が政策金利を引き上げ、経済成長率が歴史的トレンドを下回る「成長リセッ ション」を招くだろうと予想。「インフレ期待を手に負えない状況にすることが いかに危険か、多くの中銀は非常に明確にしている」と語った。

こうしたローソン元財務相の発言について、FRBのミシェル・スミス報道 官はコメントを控えた。

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