NECエレ株が年初来高値に、業績改善期待高まる-GS証は格上げ

半導体専業メーカーのNECエレクトロニク スの株価が一時、前日比11%高の2850円まで上昇し、年初来高値を更新。ゴール ドマン・サックス(GS)証券が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたこ とをきっかけに、業績改善期待を背景とした見直し買いが一気に進んだ。

GS証の松橋郁夫アナリストは18日付の投資家向けリポートで、「業績は短 期的に計画比で上振れする可能性がある」と指摘。来期(2010年3月期)の営業 利益を244億円と、市場コンセンサスの125億円を大きく上回ると試算した。

NECエレは前期まで3期連続の最終赤字を計上したが、今期はゼロを予想。 松橋氏は、「この3-4年は赤字脱却が可能かどうか、再び大幅な赤字に転落する リスクがあるか否かが焦点だったため、PBR(株価純資産倍率)での評価が妥 当」としていたものの、「最近のデザイン・ウィン(受注前の設計認定)から見て、 こうした状況を脱することが可能」(同氏)という。

限界利益の獲得から、営業利益が200億円超に戻れるということを前提に、株 価比較の尺度で、EV(企業価値)がEBITDA(1年間の現金収入)の何倍か を示す指標EV/EBITDAでの評価が可能になったとも、松橋氏は指摘。EV /EBITDAは約3倍が妥当として、目標株価を2100円から3100円に上方修正 している。

また同証では、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリ ー)混載システムLSIに注目。同LSIは、ロジック回路とDRAMを1チップ 化した高機能半導体で、グラフィックス用など高速画像処理に適している。任天堂 の家庭用ゲーム機「Wii」向けに好調なほか、携帯電話や薄型テレビ向けの大口 受注も見込む。松橋氏は、「08年度後半に数百億円規模の事業拡大が具体的に見 えるほか、他製品などで一段の用途拡大もあり得よう」と、期待を示している。

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