【個別銘柄】アドバネ、テクモ、古河スカイ、パク24、電池、東建コ

18日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

アドバネクス(5998):ストップ高となる50円(35%)高の192円で終 え、年初来高値を更新。大分県宇佐市で、プリンター部品の新工場を8月に稼 働することが分かり、生産効率化を期待した買いが優勢になった。同社は09 年3月期業績について2けた増収、黒字転換を計画、V字回復に向けて準備が 着々と進んでいる。売買高は400万株超と急増。

テクモ(9650):12%安の1027円と急反落し、東証1部の下落率トップ。 IT(情報技術)関連の各種情報を扱うニュースサイト、IT mediaが17日夕 報じたところによると、テクモの労働組合執行役員2名は、同社における従業 員代表偽装問題を原因とする未払い賃金訴訟を16日、東京地方裁判所に提訴 したことを明らかにした。

古河スカイ(5741):一時27%高の346円まで買われ、年初来高値を更 新。同社は、アルミニウムで太陽光パネル製造装置用大型基板を製造しており、 太陽光発電関連銘柄に投資人気が集まる中、同事業の成長を期待した買いが優 勢に。売買高も2662万7000株に膨らみ、2000万株以上の取引は05年12月 5日以来、およそ2年半ぶり。

フルキャスト(4848):4日連続のストップ安比例配分。スポット事業の 売却に伴い、5月の連結売上高は前年同月比6.2%減の81億円にとどまる。 ただ、テクノロジー事業の売上高は同68%増の21億円、営業支援などのオフ ィス事業の売上高は同6.2%増の11億円。07年10月-08年5月までの8カ 月累計売上高は667億円で、対通期計画の進ちょく率は63.5%。日雇い派遣 が原則禁止となることへの警戒感もあり、売りが止まらない。

パーク24(4666):7.4%安の690円と4年3カ月ぶりの700円割れ。 交通量の減少やガソリン価格の高騰などで駐車場の利用台数が減少、既存物件 の稼働率が低下している。08年10月通期の連結営業利益予想を従来の127億 円から88億円に31%下方修正。アナリスト8人の今期営業益予想の平均は 117億円。野村証券金融経済研究所では、投資判断を「3(中立)」から「4 (ウエート下げ)」に引き下げた。

環境・エネルギー関連:ジーエス・ユアサ(6674)、古河電池(6937)、 新神戸電機(6934)、東京製綱(5981)、オルガノ(6368)、FDK(6955) などの上げが目立った。大田弘子経済財政政策担当相は17日夕の経済財政諮 問会議に、経済財政運営の指針となる「骨太の方針2008」の素案を提示。そ の中で、地球温暖化ガスの排出抑制を図るため、環境税の導入を検討すること を初めて明記した。またみずほ証券の大森郷志アナリストは、「2010年以降 の電気自動車の立ち上げに向け、今年は準備の年に当たる。設備投資や提携な どが具体化しやすいことから、普及への現実感が出てきた」と指摘する。

日立製作所(6501):1.8%高の796円と4日続伸。日立と米ゼネラル・ エレクトリックは17日、米電力会社のデトロイト・エジソン(ミシガン州) から原子力発電所1基を受注する見通しになったと発表した。

シャープ(6753):1.3%高の1752円と反発。18日付の日本経済新聞朝 刊によると、関西電力(9503)と共同で堺市の臨海部に世界最大級の太陽光発 電所を建設する。将来的には、シャープが液晶パネルや太陽電池の工場を建設 しているコンビナート内の建物の屋根などに太陽電池を敷き詰めて発電する計 画もあるという。関電も小高く、関連工事の受注獲得が期待され、関電系の電 設会社きんでん(1944)が4%高の1078円と、年初来高値を更新した。

吉野家ホールディングス(9861):2.3%安の13万円まで下げ、12日に付 けた年初来安値に並ぶ。米100%小会社の傘下にあるヨシノヤニューヨークが チャプター・イレブン(米連邦倒産法11章)の適用を申請する決議をしたと、 朝方に発表。07年12月末時点の負債総額は141万8000ドル。吉野家HDは、 業績への影響は軽微としている。終値は1.5%安の13万1000円。

タクトホーム(8915):5.7%高の3万1750円と大幅続伸。採算改善で 09年5月期が増益に転じると一部報道伝えられた。利益率の悪化を理由に、 4月中旬には前期業績の下方修正を行っていただけに、業況好転を評価する買 いが優勢となった。

協和発酵工業(4151):1.4%高の1027円と反発。消炎鎮痛貼付薬に強み を持つ久光製薬(4530)から、がん疼痛治療剤「HFT-290」の日本での共同 販売権を取得したことが明らかになった。協和醗が注力する抗がん剤領域での 品ぞろえの拡充となり、収益などにプラスみられた。

イオン(8267):1.4%高の1485円と5営業日ぶり反発。18日付の日本 経済新聞朝刊によると、丸紅(8002)と三菱商事(8058)との提携関係を強化す る。両商社から、プライベートブランド(PB=自主企画)品開発などを担う 戦略子会社への出資を受け入れるという。イオンは18日朝、同報道に対して、 両商社と検討中だが、現時点では正式に決定している事実はないと発表。グル ープ会社のイオン北海道(7512)も7.2%高の372円と上げが目立った。

NECエレクトロニクス(6723):ストップ高となる400円(16%)高の 2970円まで急反発。ゴールドマン・サックス証券が17日付で、投資判断を 「中立」から「買い」に、目標株価を2100円から3100円に引き上げた。

ソフトバンク(9984):0.4%高の1932円と小幅に3日続伸。18日付日 経新聞朝刊が、韓国サムスン電子が米アップルの「iPhone(アイフォー ン)」の対抗機種となるタッチパネル式の多機能携帯端末を、年内にも日本で 販売する意向を明らかにしたと報じた。販売元になるソフバンクと最終交渉に 入ったという。

ヤフー(4689):3.5%高の4万4450円と3日続伸。2日から16日まで の期間に自己株式46万5895株を東京証券取引所の市場で買い付けたと発表し た。取得金額は約203億3000万円。同社は5月の取締役会で、株式121万株、 取得価額600億円をそれぞれ上限とする自己株取得を決議しており、今回の買 い付けはその一環。

アドバンスト・メディア(3773):0.8%高の6万700円と小幅続伸。国 際標準に対応した電話自動応答サービス関連の音声認識サーバーを開発したと 発表。併せて、同社の音声入力機能がジークレスト(東京・渋谷)の運営する ゲームポータル(玄関)サイトの新コンテンツに採用されたとし、収益寄与を 期待した買いが優勢に。

プロスペクト・レジデンシャル投資法人(8969):1%安の30万円と反 落。証券取引等監視委員会は17日、プロスペクトの運用会社に、不動産取得 に関連した不正行為があったとして、金融庁に行政処分を行うよう勧告したと 発表。

造船株:三井造船(7003)が1.1%安の374円、川崎重工業(7012)が

0.9%安の332円。18日付の日経新聞朝刊は、三菱重工業(7011)を除く造 船・重機大手4社の09年3月期の造船部門営業利益が減益になる見通しと報 道。主要部材の鋼材高による採算悪化が理由という。三菱重は0.3%高の587 円、住友重機械工業(6302)は0.5%高の798円で終えた。

ロック・フィールド(2910):1.9%安の1410円まで3営業日ぶりの反落。 野村証券金融経済研究所が、投資判断を「2(買い)」から「3(中立)」に 引き下げた。

KDDI(9433):0.9%高の69万6000円と小幅続伸。三菱UFJフィ ナンシャル・グループ(8306)と設立に向けて準備を進めていた携帯電話サー ビス特化型の新銀行「じぶん銀行」が、金融庁から17日付で免許を取得。7 月中旬に設立する。預金量の目標は3年目で1兆円、5年目で1兆5000億円、 5年目に累積損失を解消する計画。

東建コーポレーション(1766):ストップ高となる500円(12%)高の 4680円で比例配分。改正建築基準法による賃貸住宅の施工延期の悪影響が一 巡し、豊富な受注残を背景として今期(09年4月期)業績は急回復の見通し となった。業績が最悪期を脱したとの見方から、買いを集めた。

コーセル(6905):4%安の1038円と続落。半導体製造装置やアミュー ズメント機器などの主要供給先企業が投資を抑制、受注減から同社の08年5 月通期の連結営業利益は前の期比15%減の56億円と目標値を6%下回った。 09年5月期の営業益予想は前期比7.1%減の52億円で、同社株をカバーする アナリスト3人の予想値の平均(57億円)を下回った。

J.フロント リテイリング(3086):1%安の598円と続落。5月の連結 売上高は前年同月比1.6%減だった。大型連休商戦は好調に推移したが、中旬 以降の天候不順で衣料品が低迷、主力の百貨店業が停滞した。3-5月期(第 1四半期)累計では2.6%の減少。

プラネット(2391):11%高の23万3000円と大幅続伸。企業間電子デー タ交換(EDI)サービスの利用データ拡大で採算性が向上。次世代型インタ ーネットEDIの安定稼働や商品情報共有システムの導入拡大などで成果があ ったため、08年7月期の期末配当を3500円から4000円に引き上げる。年間 配当は前期比500円増の7500円。

アライドハーツ・ホールディングス(3062):6%高の282円と大幅に6日 続伸。食品類の低調で08年5月中間期の売上高は事前の目標値を1.4%下回 る見通し。ただ、チラシの配布回数圧縮や販促関連経費の合理化などで採算性 は向上、中間営業利益は前年同期比16%増の17億8500万円(速報値)と、 前回予想の17億円から上積み。

ハウス食品(2810):取引開始直後に1.8%安の1663円まで下げた。「六 甲のおいしい水2リットル」の製品ラベル表記をめぐり、不当表示防止法に違 反している疑いが持たれ、公正取引委員会から排除命令を受けた。終値は

0.2%安の1689円。

ニトリ(9843):1.4%安の5520円と、3営業日ぶりに反落。下請け業者に 支払うべき代金約3億2900万円を不当に減額したとして公正取引委員会は同 社に対し下請法違反で再発防止を求める是正勧告を行った。ニトリ側は減額し た分を今月9日にすべて業者に返還しているという。

ランシステム(3326):4.5%安の5万2900円と、6営業日ぶり反落。直 営店「桃太郎」で家庭用ゲームのハード、ソフトなどを販売するほか、インタ ーネット複合カフェの「自遊空間」を展開。カジュアルウエア事業の廃止に伴 う特別損失計上で、今期は最終赤字転落見込みであり、08年6月通期の配当 を見送る。従来は前期と同じ1500円配を計画。

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