コーセル株が3カ月ぶり安値、受注低迷で前期決算下振れ-利益率低下

産業機器用スイッチング電源の製造など を手掛けるコーセルの株価が大幅続落。一時は前日比57円(5.3%)安の1024 円まで売り込まれ、今年3月20日以来、約3カ月ぶりの安値を付けた。半導 体製造装置やアミューズメント機器などの主要供給先が設備投資を抑制した影 響で、2008年5月通期は減収減益に転落、事前の会社計画も下回った。材料高 などを理由に今期も営業減益を想定しており、業績の先行きを不安視した売り が優勢だ。

コーセルが17日に公表した前期決算によると、本業のもうけを示す連結 営業利益は前年同期比15%減の56億円にとどまり、会社側の目標値を6%下 回った。地域別売上高をみると、日本国内が同3%減、北米が同7%減、欧州 が同8%減とそれぞれ落ち込んだ。アジアのみが同12%増と伸びた。

09年5月期は1ドル=102円(前期実績は115円)を前提に、連結営業利 益が前期比7%減の52億円を計画。受注回復などで2.5%の増収が可能とした が、材料費の高騰や人件費の拡充で営業利益率は前期の23.6%から22.3%に 大きく悪化するとみている。

三菱UFJ証券の長谷川義人シニアアナリストは17日付の投資家向けリ ポートで、コーセル株の投資判断について「3(中立)」を維持した。「株価 上昇のカタリスト(けん引役)は成長性回復とみているが、ポイントは内需回 復と海外市場の開拓だ」と指摘している。

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