日銀議事要旨:世界経済の下振れリスクとインフレリスク高まっている

【記者:日高正裕】

6月18日(ブルームバーグ):日本銀行は18日午前、5月19、20日の金融 政策決定会合の議事要旨を公表した。それによると、委員は海外経済について 「国際金融市場の動揺が続き、米国経済が停滞するなど下振れリスクが引き続 き高い」との認識を共有する一方で、「原油など国際商品市況は高水準にあり、 世界的にインフレリスクが高まっている」との見方で一致した。

委員は米国経済については、「金融市場・資産価格・実体経済の負の相乗作 用がいつどのように収束に向かうのか不確実性が大きい」との認識で一致した。 ただ、複数の委員は「金融・建設業以外の企業決算はさほど悪くなく、米国経 済が大きく下振れるリスクはやや後退した」との見方を示した。

先行きの金融政策の運営については、複数の委員が「景気については下振 れリスクが高い状況にあるが、政策判断に当たっては常に景気と物価の両方に 注意を払っていることを対外的に説明していく必要がある」との考えを示した。

日銀は5月19、20日の金融政策決定会合でいずれも政策金利を据え置く方 針を全員一致で決めた。白川方明総裁は13日の会見で、国内の景気については 下振れリスク、物価については上振れリスクを「注意深くみていく必要がある」 とした上で、金融政策については「両面のリスクを踏まえた上で、物価安定の 下での持続的な成長を実現できるよう適切な政策判断に努めていきたい」と述 べ、当面は様子見を続ける姿勢を示した。

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