ゴールドマン:3-5月期11%減益-商品事業など好調、予想上回る

米証券大手ゴールドマン・サック ス・グループが17日発表した2008年3-5月(第2四半期)決算は、 前年同期比で11%の減益となった。減益幅は市場予想よりも小幅にとど まった。商品とプライムブローカー、資産運用事業の収入増が債券事業 の落ち込みを補った。

純利益は20億9000万ドル(1株当たり4.58ドル)と、前年同期の 23億3000万ドル(同4.93ドル)から減少。1株当たり利益はブルーム バーグ・ニュースがまとめたアナリスト19人の予想上限も上回った。

住宅ローン関連証券の損失が他の証券にも広がるなか、ゴールドマ ンの決算は2四半期連続の減益となったものの、同業他社に比べ信用収 縮の影響は軽微にとどまっている。デービッド・ビニアー最高財務責任 者(CFO)はこの日、少なくともこれまでのところ、3月が信用市場 の底だったと述べた。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズ(ボストン)のマ ネジングディレクター、ローズ・グラント氏は「最強の投資銀行だ」と ゴールドマンを評価。「リーマンが置かれている状況やベアー・スター ンズの顛末(てんまつ)を思えば、ゴールドマンは勝ち組だと言えよ う」と付け加えた。

ゴールドマンの株価は前日比2.65ドル(1.5%)安の179.44ドルで 取引を終えた。米投資銀行大手の中では下落幅が最小だった。同社の株 価は年初来では約17%下げている。一方、AMEX証券ブローカー・ ディーラー株指数は同23%下落している。

第2四半期の総収入は94億2000万ドルと、前年同期の102億ドル から7.5%減少した。普通株の年間ROE(株主資本利益率)は20.4%。 前四半期は14.8%、前年同期は26.7%だった。

評価損・信用損失は7億7500万ドル(約840億円)。この影響で、 債券・通貨・商品(FICC)部門の収入は29%減少した。商品事業の 収入は前年同期比で増加した。具体的な数字は明らかにしていない。ゴ ールドマンはFICC部門収入の事業別内訳は発表しない。

資産運用事業の収入は10%増。運用資産は過去最大の8950億ドル に増えた。ヘッジファンド向けのプライムブローカー事業を含む証券サ ービス部門の収入は30%増の9億8500万ドルだった。

株式トレーディングの収入はほぼ横ばいの24億9000万ドル。顧客 事業の純収入は増加したものの、自己勘定トレーディングの収入は「大 幅に減少」したとしている。

M&A(企業の合併・買収)助言を含む金融助言サービスの収入は 13%増え8億ドル。債券引き受けは59%減、株式引き受けは72%増加し た。

自己資金による投資(プリンシパルインベストメント)の収益は 8%減少し7億2500万ドル。保有する中国工商銀行株の評価額が2億 1400万ドル上昇し収益に寄与した。

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