造船工業会会長:会員の半数で鋼材納期に遅れ-値上げで厳しい交渉中

【記者:松井博司】

6月17日(ブルームバーグ):国内造船20社などで組織する日本造船工業会 の田崎雅元会長(川崎重工業会長)は17日の定例会見で、会員企業の半数以上で 鋼材の納期に2週間程度の遅れが出ていることを明らかにした。造船工業会のア ンケート調査に応じた18社のうち、10社が高炉メーカーからの鋼材供給に遅れ が生じていると答えたという。遅れは年初から生じているとしている。

田崎会長は、高炉側の状況について「納期が遅れたからといって、すぐに増 産できるものでもない」と理解を示しながらも、「大幅な遅れが生じれば船舶の 納期が守れない恐れもある」と造船側の実情を訴えた。造船側は建造工程の工夫 などで船舶納期が遅れないようにしているという。田崎会長は、鋼材供給が売り 手市場になって造船側の立場が弱くなっていると指摘し、日本鉄鋼連盟に対して、 あらためて安定供給を求めていく考えを示した。

また、田崎会長は、造船各社が個別に、値上げを要求している高炉側と「厳 しい交渉をしている最中だ」と語り、「造船の場合、受注船価に値上げを織り込 んでいないので、急激で大幅な値上げを受け入れるのは困難だ」と強調した。

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