5月の英インフレ率:3.3%に上昇、予想以上-11年ぶり高水準(2)

英政府統計局(ONS)が17日発表した5月 の英消費者物価指数(HICP)は前年同月比3.3%上昇と、少なくとも1997年 以来の高い伸び率となった。英国がリセッション(景気後退)に陥る恐れがあるに もかかわらず、イングランド銀行への利上げ圧力が高まった。

5月の指数は前月比では0.6%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト調査の中央値では前年同月比3.2%上昇、前月比0.4%上昇と見込まれ ていた。

5月のインフレ率がイングランド銀の目標2%を1ポイント余り上回ったこと で、キング英中銀総裁は政府に対しインフレ対策について書簡で説明する必要があ る。1997年からの現行の英金融政策の枠組みでこうした事態となったのは、昨年 3月にインフレ率が3.1%となった後の同年4月以来、2度目。イングランド銀の 見通しによれば、記録的水準の原油価格によるインフレ加速で経済成長が圧迫され、 生活水準が押し下げられる恐れがある。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のエコノミス ト(ロンドン在勤)、ロス・ウォーカー氏は「これは悪い数値だ」と述べ、「利上げ の確率が明らかに高まりつつあり、早ければ来月の可能性もある」との見方を示し た。

5月は、食料品とアルコール類を除いた飲料、エネルギーの価格上昇が大きか った。直接比較対象とはならない指数を基にすると、1992年7月以来の高水準の インフレ率となる。

イングランド銀は今月5日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を5%に据 え置いた。この議事録は18日に公表される。次回の金利政策発表は7月10日。

ポンドはインフレ統計発表後、ドルとユーロに対して下落。ロンドン時間午前 10時12分(日本時間午後6時12分)現在、1ポンド=1.9589ドルとなっている。

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