福田首相:日中ガス田共同開発「もうじき」-近く決着の可能性指摘

福田康夫首相は17日午後、7月の主要国首 脳会議(洞爺湖サミット)前に主要8カ国(G8)の報道機関と都内のホテルで会 見し、日本と中国が交渉している東シナ海のガス田共同開発問題について、「も うじきだ」と述べ、近く何らかの形で決着する可能性を指摘した。この会見は、内 外の報道機関に公開された。

福田首相は5月7日、来日した中国の胡錦濤国家主席との会談で、東シナ海 を「平和・協力・友好の海とする」との立場を再確認した共同声明を発表。両首 脳は共同会見で「問題解決の全景が見えてきた」(胡主席)、「大きな進展を確 認し、解決のめどが立った」(福田首相)と述べた。首相の報道機関との会見で の発言は次の通り。

日中ガス田共同開発について:

「日本と中国の中間に油田がある。そこで領海の問題もある。中国は中国側 の大陸棚を領海だと主張し、日本はその中間線について主張している。その論 争は果てしないエンドレスの議論をずっとしてきた。その問題がいよいよ解決す る可能性が極めて強いのが今の状況だ」

「日本海を平和と協同の海にしようと提案しており、日本海から出るものにつ いては、お互いに協力して掘削しようということだ。『いつまで議論していても開 発そのものが遅れてしまうから、お互いに協力していこう』ということで双方が合 意した」

「だから今後は協力する関係になり得ると思う。すべてを楽観はしているわけ ではないが、そういう状況が生まれつつある。これ以上申し上げられない。もうじ きだ」

日中、日米関係について:

「わたしは中国との関係を強化すると、米国との関係が希薄になるとはまった く考えていない。むしろ日米関係を強化し、日中関係を同時に強化することが、 この地域の発展のために必要だと考えている」

「だからわたしは、この方針をすでにブッシュ米大統領にも話しているし、両 立できると思っている。将来的な問題について、誰でもすべて安心できるというこ とではない。しかし安心できるような状況をつくっていくのがわたしたちの責任 だ」

「中国は軍事力がどんどん増えていくから心配ということもある。われわれは 『透明性が必要だ』と中国側に伝えているし、その努力をしてもらう必要がある。 最近、そういう観点から、日中間で艦隊の交流、それから軍人同士の交流など やっていこうという話し合いもできている」

「特に中国においては(軍事力の)透明度が国際的に問題になっており、極 めて強い関心を呼んでいるから、中国側に努力を求めたい」

「また中国は国内的に経済や環境などいろいろな問題がある。環境問題につ いては、中国の環境悪化がわが国、地球全体の環境悪化ということになる。そう いうことになる前に、わが国は環境が悪化しないよう技術的な協力をしていくとい うことで、実際に動き出している」

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