高島屋株が1カ月ぶり高値、副都心線開業で新宿活性化-立地生かす

高島屋の株価が一時53円(4.9%)高の 1125円と連騰、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。渋谷、新宿、池袋を結ぶ 新しい地下鉄が14日に開業、立地条件の良さから開業初日の新宿店の来客数、 売上高が大幅に伸びたことが分かり、今後も客層や商圏を広げて業績に好影響 が及ぶとの期待感が広がっている。

モーニングスターの調査分析部の鈴木英之・シニアアナリストは、「高島 屋は地下鉄開業による立地条件の良さを享受できた。利便性が高まり、新規顧 客を取り込めた」と指摘している。

地下から直結、食料品は昨年比で4割増

副都心線は渋谷駅から新宿を経由し、池袋間の8.9キロを結ぶ。池袋から は地下鉄・有楽町線に乗り入れるほか、西武有楽町線とも相互直通運転を行な っている。高島屋・広報IR室の岡田ナナ氏によると、副都心線の開業初日に 当たる14日の新宿店の売上高は、前年同月第3週の土曜日と比べて30%増と 伸びた。食料品売り場の売上高は同40%増と高い伸びを示し、「家族連れの顧 客が増えたのではないか」(岡田氏)と分析している。高島屋の地下鉄に直結 する入り口からの入店者数は約2万人、当初予想の1万1000人を大きく上回 った。

新宿では東新宿駅、新宿3丁目駅が誕生した。新宿3丁目は伊勢丹と高島 屋の間に駅ができた格好。伊勢丹広報担当によると、副都心線に接続した入り 口からの来場した客数は同330%伸び。伊勢丹全館の売上高は同10%伸びにつ ながったという。

池袋は初売り来の客数、渋谷の売り上げ影響なし

池袋駅の東武百貨店では、14日の入店客数が19万2000人と1月2日の初 売り(25万4000人)に次ぐ記録となった。翌日15日の入店客数も16万6000 人と高水準。ただ伸び率はそれぞれ7%、5%と1けたにとどまっている。

一方、渋谷本拠の東急百貨店の高森秀樹広報担当によると、副都心線・渋 谷駅に接続する東横店では、「入店客数は10%伸びたものの、売上高にはほと んど影響がなかった」としており、立地場所により来客数、売上高に違いが出 ている。

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