九電工株が昨年4月来高値、工場進出やSC開発で業績良好-割安感も

電設工事大手の九電工の株価が5営業日 続伸。一時は前日比13円(1.8%)高の732円まで上昇し、2007年4月23日 以来、約1年2カ月ぶりの水準を回復した。九州地区で製造業の設備投資が相 次ぎ、屋内線や空調官の工事が好調に推移している。増収増益が見込める割に 株価が安い銘柄と見られた。

九電工の08年3月期の工事受注高は、前の期比6.6%増の2516億円だっ た。自動車産業による工場増設や半導体関連の先端施設建設が入り、情報通信 関連工事を中心に受注が増加。特に、「大手自動車メーカーの工場や大手スー パーの大型ショッピングセンター(SC)などの工事が入り、受注が伸びた」 (経理部の城戸圭一氏)という。

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は、「同社は九州地区でナンバーワ ンのシェアを持つため、大手企業が九州で工場を建設すればするほど九電工の 受注が伸びる構造で、期待が持てる」と指摘した。

九電工の2009年3月期の連結業績目標は、売上高が前期比2.5%増の 2420億円、純利益が同34%増の45億円で、1株利益(EPS)は60円39銭。 受注高の約2割を占める九州電力向けはほぼ横ばいとみるが、選別受注の継続 で工事採算を高める方針。会社側では昨今の株価上昇について、「長らく株価 が割安に放置されてきたため、見直し買いが入っているのではないか」(城戸 氏)と述べていた。16日終値で算出した株価収益率は約12倍だった。

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